写真の座標 Photo Coordinates
INDEX/TOP ·ARCHIVE · ALL CARDS ·UPDATED 2026.06
§ — CARD ARCHIVE

カードで読む
写真史

433 PHOTOGRAPHERS · 35 MOVEMENTS · 468 TOTAL
Era 国運動
表示中 468 / 468
02PHOTOGRAPHER
1800—1877
WILLIAM HENRY FOX TALBOT · 1800–1877
Photographer

ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット

William Henry Fox Talbot
イギリス · 1800–1877 · 1839–1860s

タルボットはカロタイプ(ネガ=ポジ方式)を発明し、一枚のネガから複数の陽画を作るという写真の複製性の基盤を築いた。「自然の鉛筆」(1844〜46年)は商業出版された最初の…

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術イギリス
写真史上の位置を読む→
03PHOTOGRAPHER
ROGERFENTON
ROGER FENTON · 1819–1869
Photographer

ロジャー・フェントン

Roger Fenton
イギリス · 1819–1869 · 1839–1860s

弁護士出身のフェントンは1853年に英国王立写真協会の設立に中心的役割を果たし、1855年のクリミア戦争で最初の大規模な従軍写真プロジェクトを遂行した。「死体を撮るな」と…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー戦争写真イギリス
写真史上の位置を読む→
04PHOTOGRAPHER
BEATO
FELICE BEATO · 1832–1909
Photographer

フェリーチェ・ベアト

Felice Beato
イタリア / イギリス · 1832–1909 · 1839–1860s

ヴェネツィア生まれでイギリスに帰化したベアトは、クリミア・インド・中国・日本と英仏軍の展開する場所を追い続けた写真家だった。1863年から横浜に拠点を置き、手彩色の写真帖…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー戦争写真植民地写真
写真史上の位置を読む→
06PHOTOGRAPHER
FRA
GUSTAVE LE GRAY · 1820–1884
Photographer

ギュスターヴ・ル・グレー

Gustave Le Gray
フランス · 1820–1884 · 1839–1860s

パリで絵画を学んだル・グレーは1840年代後半から写真に転じ、ナダールらを育てた写真教育者でもあった。コンビネーション・プリント(複数ネガの合成)による海景写真の技術的革…

写真史の論点 · 風景写真
風景写真発明・技術フランス
写真史上の位置を読む→
07PHOTOGRAPHER
EM
EADWEARD MUYBRIDGE · 1830–1904
Photographer

エドワード・マイブリッジ

Eadweard Muybridge
イギリス / アメリカ · 1830–1904 · 1870–1890s

複数カメラによる連続撮影で運動の時間構造を可視化し、ズープラクシスコープで動きとして再投影した写真家。University of Pennsylvaniaとの共同研究、講…

写真史の論点 · 科学写真
科学写真実験的技法イギリス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
08PHOTOGRAPHER
1830—1904
ÉTIENNE-JULES MAREY · 1830–1904
Photographer

エティエンヌ=ジュール・マレー

Étienne-Jules Marey
フランス · 1830–1904 · 1870–1890s

単一乾板に複数露光を重ねるクロノフォトグラフィーで、運動を時間の解析図として可視化した生理学者。マイブリッジが系列として時間を分解したのに対し、マレーは時間を一枚の画像に…

写真史の論点 · 科学写真
科学写真実験的技法フランス
写真史上の位置を読む→
09PHOTOGRAPHER
RIIS
JACOB RIIS · 1849–1914
Photographer

ジェイコブ・リース

Jacob Riis
デンマーク / アメリカ · 1849–1914 · 1870–1890s

ニューヨークのスラムを写真・文章・講演・書籍の複合メディアで可視化した改革者。みずからを写真家とは考えず、社会変革のためのコミュニケーターとして実践し、フラッシュ技術によ…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
社会ドキュメンタリードキュメンタリーデンマーク / アメリカ
写真史上の位置を読む→
10PHOTOGRAPHER
MARVILLE
CHARLES MARVILLE · 1813–1879
Photographer

シャルル・マルヴィル

Charles Marville
フランス · 1813–1879 · 1870–1890s

ハウスマンによるパリ改造を前後して、旧市街の消滅と新パリの出現を市の委嘱のもとで記録した写真家。行政的記録として依頼された仕事が、都市の自己表象を構成する視覚アーカイブと…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー都市記録フランス
写真史上の位置を読む→
11PHOTOGRAPHER
Documentary
THOMAS ANNAN · 1829–1887
Photographer

トーマス・アナン

Thomas Annan
イギリス · 1829–1887 · 1870–1890s

産業都市グラスゴーの旧市街、取り壊し直前の密集路地を市の委嘱で系統的に記録した写真家。改善政策の記録として依頼された写真が、都市貧困の証言として再評価される逆説的な位置に…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
社会ドキュメンタリードキュメンタリーイギリス
写真史上の位置を読む→
12PHOTOGRAPHER
戦WAR
MATHEW BRADY · 1822–1896
Photographer

マシュー・ブレイディ

Mathew Brady
アメリカ · 1822–1896 · 1839–1860s

1840年代からアメリカ最高の肖像写真家として大統領を含む著名人を撮影したブレイディは、南北戦争において私財を投じて20人以上の写真家を組織し、米国史上最大規模の戦場写真…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ポートレートドキュメンタリー戦争写真
写真史上の位置を読む→
13PHOTOGRAPHER
JULIA MARGARETCAMERON
JULIA MARGARET CAMERON · 1815–1879
Photographer

ジュリア・マーガレット・キャメロン

Julia Margaret Cameron
イギリス · 1815–1879 · 1839–1860s

ヴィクトリア朝イギリスで、肖像写真を単なる外見の記録から、感情、信仰、文学的想像力を帯びた像へ押し広げた写真家。ソフトフォーカス、近接、大判ネガ、湿板写真の揺らぎを用い、…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムポートレートイギリス
写真史上の位置を読む→
14PHOTOGRAPHER
自然NATURE
PETER HENRY EMERSON · 1856–1936
Photographer

ピーター・ヘンリー・エマーソン

Peter Henry Emerson
イギリス · 1856–1936 · 1890–1910s

エマーソンがスタジオ演出を「不正直」と批判し、単一ネガ・単一露光による写真を芸術の条件とした根拠は、ドイツの生理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツの視覚生理学にあった。ヘ…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
自然主義写真ドキュメンタリーイギリス
写真史上の位置を読む→
15PHOTOGRAPHER
AS
ALFRED STIEGLITZ · 1864–1946
Photographer

アルフレッド・スティーグリッツ

Alfred Stieglitz
アメリカ · 1864–1946 · 1890–1910s

291ギャラリーと写真誌『カメラ・ワーク』を主宰し、写真を絵画と並ぶ芸術として美術館に送り込んだアメリカ近代写真の中核。「エクイヴァレンツ」では被写体ではなく形式そのもの…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派ストレート写真
写真史上の位置を読む→
16PHOTOGRAPHER
KÄSEBIER
GERTRUDE KÄSEBIER · 1852–1934
Photographer

ガートルード・ケーゼビア

Gertrude Käsebier
アメリカ · 1852–1934 · 1890–1910s

ガートルード・ケーゼビアは、絵画を学んだ後に写真へ転じ、肖像写真にピクトリアリズムの光と構成を持ち込んだ写真家。スティーグリッツとともにフォト・セセッションを創設し、《祝…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派ポートレート
写真史上の位置を読む→
17PHOTOGRAPHER
人HUMANITY
EDWARD STEICHEN · 1879–1973
Photographer

エドワード・スタイケン

Edward Steichen
ルクセンブルク / アメリカ · 1879–1973 · 1890–1910s

スタイケンがピクトリアリズムに向かった出発点は、写真が絵画と同等の芸術的地位を得るためには「絵画のように見える」ことが最も有効な戦略だという判断だった。ルクセンブルク生ま…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派ポートレート
写真史上の位置を読む→
18PHOTOGRAPHER
PARIS1859
ROBERT DEMACHY · 1859–1936
Photographer

ロベール・ドマシー

Robert Demachy
フランス · 1859–1936 · 1890–1910s

ロベール・ドマシーは、ゴム重クロム酸塩プロセスをピクトリアリズム写真の核心的な手法として擁護したパリの写真家。裕福なアマチュアとして制作を行いながら、スティーグリッツや『…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムフランス
写真史上の位置を読む→
19PHOTOGRAPHER
Documentary1890
PAUL STRAND · 1890–1976
Photographer

ポール・ストランド

Paul Strand
アメリカ · 1890–1976 · 1910–1920s

ピクトリアリズムの絵画的模倣を離れ、写真固有の直接性と構造を軸にしたストレート写真の方法を1910年代に展開したアメリカの写真家。《White Fence》《New Yo…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ストレート写真モダニズムドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
20PHOTOGRAPHER
A
ALVIN LANGDON COBURN · 1882–1966
Photographer

アルヴィン・ラングドン・コバーン

Alvin Langdon Coburn
アメリカ / イギリス · 1882–1966 · 1910–1920s

ピクトリアリズムの叙情的な画面から都市の俯瞰へ、さらに鏡装置を使った抽象写真へと展開したイギリス・アメリカの写真家。1916〜17年の《Vortograph》シリーズは写…

写真史の論点 · モダニズム
モダニズムヴォルテクシズム実験的技法
写真史上の位置を読む→
22PHOTOGRAPHER
LMN
LÁSZLÓ MOHOLY-NAGY · 1895–1946
Photographer

ラースロー・モホイ=ナジ

László Moholy-Nagy
ハンガリー / ドイツ · 1895–1946 · 1910–1920s

バウハウスの教育とフォトグラム実験を通じ、写真を記録ではなく知覚を更新する装置として捉えたハンガリー生まれの芸術家・教育者。新しいヴィジョンの理論と実践を、写真、映画、デ…

写真史の論点 · バウハウス
バウハウス新しいヴィジョンレイオグラフ
写真史上の位置を読む→
23PHOTOGRAPHER
DEU
AUGUST SANDER · MENSCHEN DES 20. JAHRHUNDERTS
Photographer

アウグスト・ザンダー

August Sander
ドイツ · 1876–1964 · 1910–1920s

ドイツ社会の職業、階級、地域をカメラで記録した《20世紀の人々》で知られる肖像写真家。個人の顔を社会の索引へ変換する系列化の方法は、写真による社会の可視化として写真史に位…

写真史の論点 · 新即物主義
新即物主義社会ドキュメンタリーポートレート
写真史上の位置を読む→
24PHOTOGRAPHER
1897—1966
ALBERT RENGER-PATZSCH · 1897–1966
Photographer

アルベルト・レンガー=パッチュ

Albert Renger-Patzsch
ドイツ · 1897–1966 · 1910–1920s

レンガー=パッチュは、ピクトリアリズムの美化ともバウハウス的な視覚実験とも異なる立場から、事物そのものの構造的な美しさを精密に示した新即物主義写真の中心人物である。

写真史の論点 · 新即物主義
新即物主義モダニズムBauhaus
写真史上の位置を読む→
26PHOTOGRAPHER
1903—1975
WALKER EVANS · FSA · AMERICAN PHOTOGRAPHS
Photographer

ウォーカー・エヴァンス

Walker Evans
アメリカ · 1903–1975 · 1930–1940s

ウォーカー・エヴァンスは、看板、商店、路上、室内、小作農の肖像を、説明しすぎない正面性と連作の中に置いたアメリカの写真家。FSA(米国農業安定局の政府写真プロジェクト)、…

都市と瞬間 · STREET
FSA写真ドキュメンタリーストリート写真
写真史上の位置を読む→
27PHOTOGRAPHER
HCB
HENRI CARTIER-BRESSON · 1908–2004
Photographer

アンリ・カルティエ=ブレッソン

Henri Cartier-Bresson
フランス · 1908–2004 · 1930–1940s

絵画で培った構成感覚を、ライカの機動性と街頭の偶然に結びつけ、日常や政治的出来事の一瞬を「写真で読む」形式へ変えた写真家。『Images à la Sauvette』、英…

都市と瞬間 · STREET
決定的瞬間フォトジャーナリズムストリート写真
写真史上の位置を読む→
28PHOTOGRAPHER
戦WAR
ROBERT CAPA · 1913–1954
Photographer

ロバート・キャパ

Robert Capa
ハンガリー · 1913–1954 · 1930–1940s

ハンガリー出身の報道写真家。スペイン内戦から日中戦争、D-Dayまで戦場の最前線に肉迫し続け、「最も偉大な戦争写真家」という神話を雑誌メディアとの共犯関係の中で作り上げた…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真フォトジャーナリズムMagnum
写真史上の位置を読む→
29PHOTOGRAPHER
証言
KEN DOMON · 1909–1990
Photographer

土門拳

Ken Domon
日本 · 1909–1990 · 1930–1940s

戦前の報道写真から出発し、戦後は子ども・古寺・ヒロシマを連作で記録した日本の写真家。「絶対非演出・絶対スナップ」を原則とするリアリズム論を写真雑誌で展開し、木村伊兵衛との…

写真史の論点 · 社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリーリアリズム写真日本写真
写真史上の位置を読む→
30PHOTOGRAPHER
W. EUGENESMITH
W. EUGENE SMITH · 1918–1978
Photographer

W・ユージン・スミス

W. Eugene Smith
アメリカ · 1918–1978 · 1930–1940s

W・ユージン・スミスは、『LIFE』誌のフォト・エッセイ、ピッツバーグ、水俣を通じて、写真を一枚の速報ではなく、人物の仕事、疲労、生活環境、社会制度を読む長編の証言へ広げ…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真社会ドキュメンタリーフォトジャーナリズム
写真史上の位置を読む→
31PHOTOGRAPHER
The
Americans
ROBERT FRANK · 1924–2019
Photographer

ロバート・フランク

Robert Frank
スイス · 1924–2019 · 1950–1960s

ロバート・フランクは、写真集『The Americans』で戦後アメリカの道路、車、国旗、ダイナー、人種隔離の場面を、粗い粒子と不安定な構図、緻密な編集順序でつなぎ直した…

都市と瞬間 · STREET
アメリカ写真ドキュメンタリーストリート写真
写真史上の位置を読む→
32PHOTOGRAPHER
街CITY
WILLIAM KLEIN · 1926–2022
Photographer

ウィリアム・クライン

William Klein
アメリカ · 1926–2022 · 1950–1960s

ウィリアム・クラインはニューヨーク生まれだが、除隊後のパリでフェルナン・レジェのもとで絵画を学び、エルスワース・ケリーやジャック・ヤングマンらアメリカ人画家と交流した。1…

都市と瞬間 · STREET
ストリート写真アメリカ写真フォトジャーナリズム
写真史上の位置を読む→
34PHOTOGRAPHER
証言
SHOMEI TOMATSU · 1930–2012
Photographer

東松照明

Shomei Tomatsu
日本 · 1930–2012 · 1950–1960s

東松照明は1930年に名古屋で生まれ、戦時中に軍需工場に動員された世代として、終戦と同時にアメリカ軍の占領を直接経験した。占領軍の兵士に対する個人的な親切と、その存在が日…

写真史の論点 · 日本写真
日本写真社会ドキュメンタリーProvoke
写真史上の位置を読む→
35PHOTOGRAPHER
祭EVERYDAY
GARRY WINOGRAND · 1928–1984
Photographer

ゲリー・ウィノグランド

Garry Winogrand
アメリカ · 1928–1984 · 1950–1960s

ガリー・ウィノグランドはニューヨーク・ブロンクス生まれで、1950年代に雑誌のフリーランス写真家としてキャリアを始め、35mmライカカメラを常に携帯して街頭での速写を続け…

都市と瞬間 · STREET
ストリート写真アメリカ写真ドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
36PHOTOGRAPHER
鏡MIRROR
LEE FRIEDLANDER · 1934–
Photographer

リー・フリードランダー

Lee Friedlander
アメリカ · 1934– · 1950–1960s

リー・フリードランダーはワシントン州アバディーン生まれで、1953年からロサンゼルスのアート・センター・スクールで写真を学び、1956年からニューヨークを拠点にエスクァイ…

都市と瞬間 · STREET
ストリート写真アメリカ写真ドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
37PHOTOGRAPHER
NEW YORK1923
DIANE ARBUS · 1923–1971
Photographer

ダイアン・アーバス

Diane Arbus
アメリカ · 1923–1971 · 1970–1980s

ダイアン・アーバスは、戦後アメリカの人物写真を、社会の説明ではなく「見る側と見られる側の関係」を露出させる場へ押し広げた写真家。正面性の強い肖像、雑誌仕事、New Doc…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリーポートレート社会ドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
39PHOTOGRAPHER
UNTITLEDFILMSTILLS1977–80
CINDY SHERMAN · 1954–
Photographer

シンディ・シャーマン

Cindy Sherman
アメリカ · 1954– · 1970–1980s

シンディ・シャーマンは、自分自身を映画、広告、雑誌、美術史の見覚えある人物像へ変えることで、写真を「現実の証拠」や「作者の内面」を示す媒体から、イメージが人物をどう演出し…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
ピクチャーズ世代コンセプチュアルアートフェミニズム写真Untitled Film StillsMoMA
写真史上の位置を読む→
40PHOTOGRAPHER
MAPPLETHORPE
ROBERT MAPPLETHORPE · 1946–1989
Photographer

ロバート・メイプルソープ

Robert Mapplethorpe
アメリカ · 1946–1989 · 1970–1980s

ロバート・メイプルソープは1946年ニューヨーク・フラッシング生まれ。プラット・インスティテュートで美術を学んだのち、1970年にポラロイドカメラで写真を撮り始め、独学で…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ポートレートアメリカ
写真史上の位置を読む→
41PHOTOGRAPHER
Conceptual
BARBARA KRUGER · 1945–
Photographer

バーバラ・クルーガー

Barbara Kruger
アメリカ · 1945– · 1970–1980s

バーバラ・クルーガーは1945年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。パーソンズ美術大学でダイアン・アーバスとマービン・イズラエルに学んだのち、コンデ・ナスト社の雑誌「マ…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
ピクチャーズ世代コンセプチュアルアートフェミニズム写真MoMAアメリカ
写真史上の位置を読む→
42PHOTOGRAPHER
色COLOR
WILLIAM EGGLESTON · 1939–
Photographer

ウィリアム・エグルストン

William Eggleston
アメリカ · 1939– · 1970–1980s

ウィリアム・エグルストンは1939年テネシー州メンフィス生まれ。1960年代から35mmのカラーフィルムで撮影を始め、1976年にMoMAでジョン・ザルコウスキーの企画に…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
カラー写真アメリカ写真ドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
43PHOTOGRAPHER
The Ballad
of Sexual
Dependency
NAN GOLDIN · 1953–
Photographer

ナン・ゴールディン

Nan Goldin
アメリカ · 1953– · 1980–1990s

1953年にワシントンDCで生まれたゴールディンは、11歳で姉バーバラを自殺で失った経験から「写真は愛する人を失う前に記録し続けることができる」という確信を抱き、16歳で…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリーインティメイト・ライフLGBTQ+
写真史上の位置を読む→
44PHOTOGRAPHER
CAN
JEFF WALL · 1946–
Photographer

ジェフ・ウォール

Jeff Wall
カナダ · 1946– · 1980–1990s

ジェフ・ウォールは、ライトボックスによる大型写真、映画的な準備、絵画史や文学の再読を通じて、写真を一瞬の記録から、出来事の見え方を組み立てる媒体へ押し広げた作家。バンクー…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
シネマトグラフィック写真ステージド写真コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
45PHOTOGRAPHER
AG
ANDREAS GURSKY · 1955–
Photographer

アンドレアス・グルスキー

Andreas Gursky
ドイツ · 1955– · 1980–1990s

1955年ライプツィヒ生まれのグルスキーは、写真家の父・祖父のもとで育ち、フォルクヴァング芸術大学でオットー・シュタイネルトに学んだ後、デュッセルドルフ芸術アカデミーでベ…

並べて見る写真 · TYPOLOGY
デュッセルドルフ派大判カラー写真コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
46PHOTOGRAPHER
1944—
SEBASTIÃO SALGADO · 1944–2025
Photographer

セバスチャン・サルガド

Sebastião Salgado
ブラジル · 1944–2025 · 1980–1990s

1944年ブラジル・ミナスジェライス州生まれのサルガドは、経済学の博士課程修了後に世界銀行のエコノミストとして赴任したアフリカで写真と出会い、「数字やレポートでは伝わらな…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー社会的写真環境写真
写真史上の位置を読む→
47PHOTOGRAPHER
PARR
MARTIN PARR · 1952–
Photographer

マーティン・パー

Martin Parr
イギリス · 1952– · 1980–1990s

マーティン・パーは、英国の海辺、家庭、買い物、観光、食べ物を、飽和したカラーと近距離のフラッシュで撮影した写真家である。白黒の社会的ドキュメンタリーを背景にしながら、悲劇…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリーニューカラーイギリス写真
写真史上の位置を読む→
48PHOTOGRAPHER
BERND & HILLA BECHER · TYPOLOGIES
Photographer

ベルント&ヒラ・ベッヒャー

Bernd & Hilla Becher
ドイツ · 1931–2007 / 1934–2015 · 1980–1990s

ベルント(1931〜2007)とヒラ(1934〜2015)のベッヒャー夫妻はデュッセルドルフ芸術アカデミーで出会い、1959年から共同制作を開始した。20世紀後半に急速に…

並べて見る写真 · TYPOLOGY
タイポロジー写真コンセプチュアルアートデュッセルドルフ派
写真史上の位置を読む→
49PHOTOGRAPHER
HILL
DAVID OCTAVIUS HILL · 1802–1870
Photographer

デイヴィッド・オクタヴィアス・ヒル

David Octavius Hill
イギリス · 1802–1870 · 1839–1860s

画家としての構図知識とロバート・アダムソンの技量を組み合わせ、1843〜48年にカロタイプで約3000点を制作したヒルは、写真を芸術的媒体として意識的に用いた最初の本格的…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
カロタイプピクトリアリズム肖像写真
写真史上の位置を読む→
51PHOTOGRAPHER
刻印
YOKOYAMA MATSUSABURO · 1838–1884
Photographer

横山松三郎

Yokoyama Matsusaburo
日本 · 1838–1884 · 1870–1890s

写真・写真油絵・石版印刷・文化財調査を横断し、明治国家の視覚制度形成に関わった複合的実践者。江戸城撮影・壬申検査への参加・博覧会記録など明治初期の視覚記録制度の核にあり、…

写真史の論点 · 日本写真
日本写真写真石版明治ドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
52PHOTOGRAPHER
記録
TOMISHIGE RIHEI · 1837–1922
Photographer

冨重利平

Tomishige Rihei
日本 · 1837–1922 · 1870–1890s

熊本で冨重写真所を創業し、肖像写真・熊本城記録・夏目漱石や小泉八雲の肖像を残した写真師。地方都市における写真の制度化を担い、継承される写真館として地域近代の自己表象を支え…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
日本写真ドキュメンタリー肖像写真
写真史上の位置を読む→
53PHOTOGRAPHER
FREDERICK H.EVANS
FREDERICK H. EVANS · 1853–1943
Photographer

フレデリック・H・エヴァンズ

Frederick H. Evans
イギリス · 1853–1943 · 1870–1890s

イングランドとフランスのゴシック大聖堂を、プラチナ印画の繊細な階調で記録した写真家。建築を物理的構造としてではなく、光と空間に宿る精神性の経験として捉え、写真を芸術として…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ストレート写真建築写真ピクトリアリズム
写真史上の位置を読む→
58PHOTOGRAPHER
HINE
LEWIS HINE · 1874–1940
Photographer

ルイス・ハイン

Lewis Hine
アメリカ · 1874–1940 · 1890–1910s

ルイス・ハインは、エリス島の移民、炭鉱や製造工場の子ども労働者、エンパイア・ステート・ビルの建設現場という三つの場で写真を撮り、写真を社会変革の証拠として体系的に用いた先…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
社会ドキュメンタリードキュメンタリーFSA
写真史上の位置を読む→
59PHOTOGRAPHER
形FORM
EDWARD WESTON · 1886–1958
Photographer

エドワード・ウェストン

Edward Weston
アメリカ · 1886–1958 · 1890–1910s

エドワード・ウェストンは、初期のピクトリアリズム的肖像から離れ、鉄工所、身体、貝殻、野菜、砂丘、岩を、大判カメラと接写、精密な階調によって「形態」として見直したアメリカの…

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
ストレート写真モダニズム
写真史上の位置を読む→
60PHOTOGRAPHER
PARIS1894
JACQUES HENRI LARTIGUE · 1894–1986
Photographer

ジャック=アンリ・ラルティーグ

Jacques Henri Lartigue
フランス · 1894–1986 · 1890–1910s

ジャック=アンリ・ラルティーグが写真を始めたのは1901年、7歳のときだった。裕福な実業家の父から与えられたカメラで、ブーローニュの屋敷での家族の遊び・初期飛行機の実験・…

写真史の論点 · プライベート写真
プライベート写真MoMAフランス
写真史上の位置を読む→
61PHOTOGRAPHER
DocumentaryFRA · 1873
PAUL GÉNIAUX · 1873–1930
Photographer

ポール・ジェニオー

Paul Géniaux
フランス · 1873–1930 · 1890–1910s

ポール・ジェニオーはブルターニュ出身のフランス人写真家で、1900年前後のパリの街頭職人・小商人・行商人を記録した。兄シャルルと「ジェニオー兄弟」として活動し、ブルターニ…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
65PHOTOGRAPHER
絵画
SHINZO FUKUHARA · 1883–1948
Photographer

福原信三

Shinzo Fukuhara
日本 · 1883–1948 · 1910–1920s

資生堂初代社長として企業文化を形成しながら、写真芸術社の設立と資生堂ギャラリーの創設を通じて日本の写真芸術制度を整えた写真家・文化人。制度形成と表現の双方から日本近代写真…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
日本写真ピクトリアリズム日本
写真史上の位置を読む→
66PHOTOGRAPHER
絵画
YASUZO NOJIMA · 1889–1964
Photographer

野島康三

Yasuzo Nojima
日本 · 1889–1964 · 1910–1920s

絵画主義的な印画の質感と近代的な人物把握を結び、日本近代写真の肖像表現を切り開いた写真家。ピクトリアリズムから日本固有の写真モダニズムへの移行期に、身体と顔の存在感を写真…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
日本写真ピクトリアリズムポートレート
写真史上の位置を読む→
67PHOTOGRAPHER
RUS
ALEXANDER RODCHENKO · 1891–1956
Photographer

アレクサンドル・ロトチェンコ

Alexander Rodchenko
ロシア · 1891–1956 · 1910–1920s

急角度と斜線構図によって日常の対象を革命後社会の新しい視覚として提示したロシア・ソ連の構成主義作家。写真、グラフィック、フォトモンタージュ、デザインを横断し、ソ連の印刷文…

写真史の論点 · モダニズム
モダニズム新しいヴィジョンロシア
写真史上の位置を読む→
68PHOTOGRAPHER
AK
ANDRÉ KERTÉSZ · 1894–1985
Photographer

アンドレ・ケルテス

André Kertész
ハンガリー · 1894–1985 · 1910–1920s

ハンガリーからパリ、ニューヨークへと移動しながら、都市の日常と偶然の配置に私的な詩情を見いだした写真家。後のストリート写真や詩的ドキュメンタリーの形成に深く影響した作家と…

都市と瞬間 · STREET
ストリート写真ドキュメンタリーMoMA
写真史上の位置を読む→
69PHOTOGRAPHER
1897—1985
GERMAINE KRULL · 1897–1985
Photographer

ジェルメーヌ・クリュル

Germaine Krull
ドイツ · 1897–1985 · 1910–1920s

工業構造を断片と斜線で編集した写真集『Métal』で知られるドイツ生まれの写真家。前衛、写真集、報道、商業媒体を横断し、複数の国を移動しながらモダニズム写真の大衆的流通を…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
モダニズムフォトジャーナリズムMoMA
写真史上の位置を読む→
71PHOTOGRAPHER
絵画
NAKAJI YASUI · 1903–1942
Photographer

安井仲治

Nakaji Yasui
日本 · 1903–1942 · 1910–1920s

浪華写真倶楽部・丹平写真倶楽部など関西写真文化の中で活動し、ピクトリアリズムから構成写真、合成ネガまで幅広い実験を展開した写真家。戦前日本写真の実験性を代表する作家として…

制度を作る写真 · PICTORIALISM
日本写真ピクトリアリズムモダニズム
写真史上の位置を読む→
72PHOTOGRAPHER
CHARLESSHEELER
CHARLES SHEELER · 1883–1965
Photographer

チャールズ・シェラー

Charles Sheeler
アメリカ · 1883–1965 · 1910–1920s

写真、絵画、映画を横断し、アメリカの建築と産業構造を精密な近代的秩序として可視化した作家。ポール・ストランドとの映画《Manhatta》、フォード・ルージュ工場の記録など…

写真史の論点 · モダニズム
モダニズムストレート写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
76PHOTOGRAPHER
記録RECORD
MARGARET BOURKE-WHITE · 1904–1971
Photographer

マーガレット・バーク=ホワイト

Margaret Bourke-White
アメリカ · 1904–1971 · 1930–1940s

工業写真・ソ連取材・LIFE創刊表紙・戦争報道を横断し、近代の機械と権力を壮大な構図で可視化したアメリカの写真家。LIFEの第1号表紙(1936年)を飾り、女性として初め…

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
フォトジャーナリズムMoMA
写真史上の位置を読む→
84PHOTOGRAPHER
子CHILDREN
DAVID SEYMOUR · 1911–1956
Photographer

デヴィッド・シーモア

David Seymour
ポーランド / アメリカ · 1911–1956 · 1930–1940s

スペイン内戦から戦後ヨーロッパの子どもたちまで、柔らかいが政治的な視線で報道写真の人道主義的言語を形成した。「Chim(シム)」として知られ、1947年にマグナム・フォト…

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
フォトジャーナリズムMagnum
写真史上の位置を読む→
90PHOTOGRAPHER
光LIGHT
ANSEL ADAMS · 1902–1984
Photographer

アンセル・アダムス

Ansel Adams
アメリカ · 1902–1984 · 1930–1940s

アンセル・アダムスは、ヨセミテとアメリカ西部の風景を、露光・現像・プリントの精密な判断によって構成した、目の前の自然を光と階調の言語へ変換した写真家。ゾーンシステム、Gr…

写真史の論点 · ストレート写真
ストレート写真風景写真アメリカ写真
写真史上の位置を読む→
92PHOTOGRAPHER
路STREETS
HELEN LEVITT · 1913–2009
Photographer

ヘレン・レヴィット

Helen Levitt
アメリカ · 1913–2009 · 1930–1940s

ニューヨークの路上でチョーク落書きを遊ぶ子ども、路地の即興的な身振り、街角の人間的な演劇を撮り続けた。子どもをノスタルジーではなく都市の遊戯性・階級性・身体の即興として捉…

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
ストリート写真MoMA
写真史上の位置を読む→
104PHOTOGRAPHER
色COLOR
STEPHEN SHORE · 1947–
Photographer

スティーヴン・ショア

Stephen Shore
アメリカ · 1947– · 1970–1980s

1947年ニューヨーク生まれ。《アメリカン・サーフェシズ》(1972〜73年)と《アンコモン・プレイシズ》(1973年〜)によって日常的なアメリカの場景をカラー写真の主題…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ニュー・トポグラフィックスニューカラー
写真史上の位置を読む→
110PHOTOGRAPHER
ANDERSPETERSEN
ANDERS PETERSEN · 1944–
Photographer

アンデルス・ペーターセン

Anders Petersen
スウェーデン · 1944– · 1970–1980s

1944年スウェーデン生まれ。クリスター・ストレームホルムに学び、ハンブルクの酒場に集うマージナルな人々を長期撮影した写真集《カフェ・レームリッツ》(1978年)で知られ…

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
121PHOTOGRAPHER
SANTOS R.VASQUEZ
SANTOS R. VASQUEZ · 1963–
Photographer

サントス・R・バスケス

Santos R. Vasquez
アメリカ · 1963– · 1970–1980s

サントス・R・バスケスは、展覧会参加記録は確認できる一方で作品内容の資料が限られる作家。アーカイブでは、作品評価を断定せず、1970-80年代の展示制度と資料の空白を示す…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
132PHOTOGRAPHER
P
PHILIP-LORCA DICORCIA · 1951–
Photographer

フィリップ=ロルカ・ディコルシア

Philip-Lorca diCorcia
アメリカ · 1951– · 1980–1990s

1951年アメリカ・ハートフォード生まれ。精密に制御された照明と半演出による場面構成を通じて、ドキュメンタリーの事実性と映画的フィクションの間に存在する写真を制作した。

写真史の論点 · コンセプチュアル
シネマトグラフィック写真
写真史上の位置を読む→
137PHOTOGRAPHER
RUT BLEESLUXEMBURG
RUT BLEES LUXEMBURG · 1967–
Photographer

ルット・ブレス・ルクセンブルク

Rut Blees Luxemburg
ドイツ / イギリス · 1967– · 1980–1990s

1967年ドイツ生まれ、ロンドン拠点。夜の都市——再開発の残滓・不完全な構造・見過ごされた表面——を長時間露光の大判カラー写真で記録した。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
141PHOTOGRAPHER
MG
MARNIX GOOSSENS · 1967–
Photographer

マーニクス・ホーセンス

Marnix Goossens
オランダ · 1967– · 1980–1990s

1967年オランダ・レーワルデン生まれの写真家。壁紙・ポスター・プラスチック木目など室内の代替的自然を主題に、高精細カラー写真で日常的な空間を観照的なイメージへと変換する…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
150PHOTOGRAPHER
KURLAND
JUSTINE KURLAND · 1969–
Photographer

ジュスティーヌ・カーランド

Justine Kurland
アメリカ · 1969– · 1980–1990s

1969年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。1990年代末から少女・道路文化・アメリカの風景を大判カラーで演出・記録し、男性的な移動神話に女性の集団的自由という対抗神話を対…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
151PHOTOGRAPHER
KONRAD1980
AGLAIA KONRAD · 1960–
Photographer

アグライア・コンラート

Aglaia Konrad
オーストリア · 1960– · 1980–1990s

1960年オーストリア・ザルツブルク生まれ、ベルギー・ブリュッセルを拠点に活動する写真家・アーティスト。建築・採石場・モダニズム構造物・都市空間をリサーチの対象とし、アー…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
155PHOTOGRAPHER
JK
JOACHIM KOESTER · 1962–
Photographer

ヨアヒム・クスター

Joachim Koester
デンマーク · 1962– · 1980–1990s

1962年デンマーク生まれ。写真・映像・音・インスタレーションを通じて、オカルト・薬物・植民地主義・カウンターカルチャーなど証拠が不完全または汚染された歴史を探求するリサ…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
162PHOTOGRAPHER
1980
FLORIAN MAIER-AICHEN · 1973–
Photographer

フロリアン・マイヤー=アイヒェン

Florian Maier-Aichen
ドイツ · 1973– · 1980–1990s

1973年ドイツ・シュトゥットガルト生まれ、ロサンゼルスとケルンを拠点に活動する写真家。風景写真とデジタル操作を組み合わせ、描写的でありながら絵画的・人工的な映像を生み出…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
165PHOTOGRAPHER
廃AFTERMATH
SIMON NORFOLK · 1963–
Photographer

サイモン・ノーフォーク

Simon Norfolk
ナイジェリア / イギリス · 1963– · 1980–1990s

1963年ナイジェリア生まれのイギリス人写真家。自らのキャリアを「〈戦場〉という語の意味を探索し拡張すること」と定義し、戦闘の瞬間よりも戦場の風景・廃墟・軍事インフラを大…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
168PHOTOGRAPHER
RENNÓ
ROSÂNGELA RENNÓ · 1962–
Photographer

ロザンジェラ・レノー

Rosângela Rennó
ブラジル · 1962– · 1980–1990s

1962年ブラジル生まれ。廃棄・放置された写真的材料——旧聞のアーカイブ・アルバム・ネガ・新聞記事——を収集・再配置・再活性化することで、写真が記憶の生産と喪失の場として…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
169PHOTOGRAPHER
RUIZ1980
GUADALUPE RUIZ · 1978–
Photographer

グアダルーペ・ルイス

Guadalupe Ruiz
メキシコ / スイス · 1978– · 1980–1990s

メキシコにルーツを持ち、チューリッヒで学んでジュネーブを拠点に国際的に活動するアーティスト・写真家。写真・複製物・コピー・アーティストブックを通じて、文化的な技法・流通・…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
178PHOTOGRAPHER
SCHEUNEMANN
DIANA SCHEUNEMANN · 1975–
Photographer

ディアナ・ショイネマン

Diana Scheunemann
スイス / ドイツ · 1975– · 1980–1990s

スイス/ドイツ出身の写真家。チューリッヒ・パリ・ロンドン・ニューヨーク・ロサンゼルス・オースティンを拠点に活動し、エディトリアル・セレブリティポートレートと、1999年か…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
180PHOTOGRAPHER
SS
SHIRANA SHAHBAZI · 1974–
Photographer

シラナ・シャーバジ

Shirana Shahbazi
イラン / スイス · 1974– · 1980–1990s

1974年テヘラン生まれ、チューリッヒ拠点。ポートレイト・静物・風景・抽象という写真の既存ジャンルを出発点とし、それらを拡大・反復・他メディアへの翻訳を通じて変容させるこ…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
186PHOTOGRAPHER
DEMAND
THOMAS DEMAND · 1964–
Photographer

トーマス・デマンド

Thomas Demand
ドイツ · 1964– · 1990–2000s

トーマス・デマンド(1964年ドイツ生まれ)は、既存の報道写真や記録写真を原寸大の紙とボール紙で再構築し、そのモデルを撮影して作品とする写真家・アーティスト。「現実の構築…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ステージド写真コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
187PHOTOGRAPHER
Vision
WOLFGANG TILLMANS · 1968–
Photographer

ヴォルフガング・ティルマンス

Wolfgang Tillmans
ドイツ · 1968– · 1990–2000s

ヴォルフガング・ティルマンスは、雑誌、クラブ、展示空間、出版、政治的メッセージを横断し、写真を一点の作品ではなく、イメージが置かれ、流通し、共有される場として考えた現代写…

写真史の論点 · コンセプチュアル
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
188PHOTOGRAPHER
NIKKI S.LEE
NIKKI S. LEE · 1970–
Photographer

ニッキー・S・リー

Nikki S. Lee
韓国 / アメリカ · 1970– · 1990–2000s

ニッキー・S・リー(1970年韓国生まれ)は、特定のサブカルチャーや集団に長期にわたって溶け込み、他者が撮影した日常的なスナップショットの中に現れる『Projects』シ…

写真史の論点 · コンセプチュアル
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
189PHOTOGRAPHER
LOCKHART
SHARON LOCKHART · 1964–
Photographer

シャロン・ロックハート

Sharon Lockhart
アメリカ · 1964– · 1990–2000s

シャロン・ロックハート(1964年アメリカ生まれ)は、写真と映画の両方を使い、労働・共同体・持続を主題に長期にわたる協働的プロジェクトを展開するアーティスト。静的なカメラ…

写真史の論点 · コンセプチュアル
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
190PHOTOGRAPHER
LETINS1990
LAURA LETINSKY · 1962–
Photographer

ローラ・レティンスキー

Laura Letinsky
カナダ / アメリカ · 1962– · 1990–2000s

ローラ・レティンスキー(1962年カナダ生まれ、シカゴ在住)は、スティル・ライフと家庭的室内空間の写真で知られるアーティスト。食後の残物や日常の痕跡を通じて欲望・消費・視…

写真史の論点 · コンセプチュアル
スティルライフ
写真史上の位置を読む→
191PHOTOGRAPHER
Vision1990
JAMES WELLING · 1951–
Photographer

ジェームズ・ウェリング

James Welling
アメリカ · 1951– · 1990–2000s

ジェームズ・ウェリング(1951年生まれ、アメリカ)は、抽象・建築・風景・フォトグラムを行き来しながら写真の可能性を問い続けるアーティスト。「私は写真家か、それともアーテ…

写真史の論点 · コンセプチュアル
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
193PHOTOGRAPHER
JC
JAMES CASEBERE · 1953–
Photographer

ジェームズ・ケースベア

James Casebere
アメリカ · 1953– · 1990–2000s

ジェームズ・ケースベア(1953年生まれ、アメリカ)は、建築的・制度的空間の模型を自ら制作して撮影することで知られる写真家。権力・収監・イデオロギーが空間にいかに埋め込ま…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ステージド写真コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
194PHOTOGRAPHER
TM
TRACEY MOFFATT · 1960–
Photographer

トレイシー・モファット

Tracey Moffatt
オーストラリア · 1960– · 1990–2000s

トレイシー・モファット(1960年オーストラリア生まれ)は、写真・映像・モンタージュを横断し、人種・欲望・記憶・植民地的歴史を映画的な演出と大衆的イメージの流用を通じて問…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ステージド写真
写真史上の位置を読む→
196PHOTOGRAPHER
MANFREDWILLMANN
MANFRED WILLMANN · 1952–
Photographer

マンフレッド・ヴィルマン

Manfred Willmann
オーストリア · 1952– · 1990–2000s

マンフレッド・ヴィルマン(1952年オーストリア生まれ)は、写真家・キュレーター・編集者として活動し、Camera Austriaを通じてオーストリアの写真文化を形成して…

写真史の論点 · コンセプチュアル
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
198PHOTOGRAPHER
Conceptual
THE ATLAS GROUP / WALID RAAD · 1989–2004
Photographer

アトラス・グループ/ワリド・ラード

The Atlas Group / Walid Raad
レバノン / アメリカ · 1989–2004 · 1990–2000s

アトラス・グループ/ワリード・ラードは、レバノン内戦をめぐる架空/準架空のアーカイブを通じて、写真・映像・文書が歴史の証拠として機能する条件を問い直したプロジェクト。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアートレバノン / アメリカ
写真史上の位置を読む→
203PHOTOGRAPHER
WEBER
SABINE BITTER / HELMUT WEBER · 1993–
Photographer

ザビーネ・ビター/ヘルムート・ウェーバー

Sabine Bitter / Helmut Weber
オーストリア / カナダ · 1993– · 1990–2000s

ザビーネ・ビター/ヘルムート・ウェーバー(1993年より共同活動)は、写真・建築・都市表象を中心に活動するオーストリアのアーティスト・デュオ。モダニズム建築・住宅・都市計…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
204PHOTOGRAPHER
Concept
ANUSCHKA BLOMMERS / NIELS SCHUMM · 1969–
Photographer

アヌシュカ・ブロマース/ニールス・シュム

Anuschka Blommers / Niels Schumm
オランダ · 1969– · 1990–2000s

アヌシュカ・ブロマースとニールス・シュム(ともに1969年生まれ、オランダ)は、ファッション写真・スティルライフ・アート写真の境界を意識的に撹乱するデュオ。磨き上げられた…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
スティルライフ
写真史上の位置を読む→
206PHOTOGRAPHER
BRATKOV
SERGEY BRATKOV · 1960–
Photographer

セルゲイ・ブラトコフ

Sergey Bratkov
ウクライナ · 1960– · 1990–2000s

セルゲイ・ブラトコフ(1960年ウクライナ生まれ)は、ハリコフ写真学派に属する写真家・アーティスト。ポスト社会主義的な社会・セクシュアリティ・権力を、感情的に抑制された直…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
207PHOTOGRAPHER
CHANAR1990
ADAM BROOMBERG / OLIVER CHANARIN · 1970– / 1971–
Photographer

アダム・ブルームバーグ/オリヴァー・チャナリン

Adam Broomberg / Oliver Chanarin
南アフリカ / イギリス · 1970– / 1971– · 1990–2000s

アダム・ブルームバーグとオリヴァー・チャナリンは、ドキュメンタリーや制度的イメージ・システムへの批判的実践で知られる南アフリカ/イギリスの写真家デュオ。フォトブック、アー…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
208PHOTOGRAPHER
Concept1990
STEFAN BURGER · 1977–
Photographer

シュテファン・ブルガー

Stefan Burger
スイス · 1977– · 1990–2000s

シュテファン・ブルガー(1977年生まれ、スイス在住)は、写真・彫刻・インスタレーション・アクションにわたる実践で、イリュージョン・展示・観客の期待をめぐる問いを展開する…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
210PHOTOGRAPHER
FRA
CLAUDE CLOSKY · 1963–
Photographer

クロード・クロスキー

Claude Closky
フランス · 1963– · 1990–2000s

クロード・クロスキー(1963年フランス生まれ)は、ウェブサイト・出版・写真・映像・コラージュを横断し、情報の反復・消費文化・日常的視覚言語の不条理を分析するアーティスト…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアートフランス
写真史上の位置を読む→
213PHOTOGRAPHER
CHARLOTTEDUMAS
CHARLOTTE DUMAS · 1977–
Photographer

シャルロット・デュマ

Charlotte Dumas
オランダ · 1977– · 1990–2000s

シャルロット・デュマ(1977年オランダ生まれ)は、動物を中心とした肖像的な写真で知られる写真家。奉仕・喪・同伴関係というテーマを通じ、動物の周囲にポートレートとしての尊…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
215PHOTOGRAPHER
Conceptual
RUUD VAN EMPEL · 1958–
Photographer

ルート・ファン・エンペル

Ruud van Empel
オランダ · 1958– · 1990–2000s

ルート・ファン・エンペル(1958年オランダ生まれ)は、数千の写真断片から丹念に構築されたデジタル合成写真で知られるアーティスト。ハイパーリアルでありながら完全に構築され…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
216PHOTOGRAPHER
JHE
J. H. ENGSTRÖM · 1969–
Photographer

J・H・エングストローム

J. H. Engström
スウェーデン · 1969– · 1990–2000s

J・H・エングストローム(1969年スウェーデン生まれ)は、日記的で感情的に不安定な写真群をフォトブックの形式で発表することで知られる写真家。記憶・親密さ・疎外感を、断片…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
220PHOTOGRAPHER
GOICOLEA
ANTHONY GOICOLEA · 1971–
Photographer

アンソニー・ゴイコレア

Anthony Goicolea
アメリカ · 1971– · 1990–2000s

アンソニー・ゴイコレア(1971年生まれ、キューバ系アメリカ人)は、1990年代後半から演出的写真タブローで広く認知されたアーティスト。一枚の画面に自分自身を複数役で登場…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
222PHOTOGRAPHER
ANETAGRZESZYKOWSKA
ANETA GRZESZYKOWSKA · 1974–
Photographer

アネタ・グジェシコフスカ

Aneta Grzeszykowska
ポーランド · 1974– · 1990–2000s

アネタ・グジェシコフスカ(1974年ポーランド生まれ)は、写真・映像・彫刻を横断しながら、自己の消失・身体イメージ・デジタル操作を主題とするアーティスト。自らの身体を消去…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
223PHOTOGRAPHER
HERNÁNDEZ-DIEZ
JOSÉ ANTONIO HERNÁNDEZ-DIEZ · 1964–
Photographer

ホセ・アントニオ・エルナンデス=ディエス

José Antonio Hernández-Diez
ベネズエラ · 1964– · 1990–2000s

ホセ・アントニオ・エルナンデス=ディエス(1964年ベネズエラ生まれ)は、彫刻・写真・映像・インスタレーションを横断するアーティスト。消費財・民俗信仰・スポーツ・宗教・大…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
224PHOTOGRAPHER
LEONG1990
SZE TSUNG LEONG · 1970–
Photographer

スゼ・ツン・レオン

Sze Tsung Leong
アメリカ · 1970– · 1990–2000s

スゼ・ツン・レオン(1970年生まれ)は、地平線・領域・都市形態を主題に、大判カラー写真の連作でグローバル化と都市景観を探求するアーティスト。高所からのパノラマ的視点と体…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
225PHOTOGRAPHER
Concept1990
PAUL ALBERT LEITNER · 1957–
Photographer

ポール・アルベルト・ライトナー

Paul Albert Leitner
オーストリア · 1957– · 1990–2000s

ポール・アルベルト・ライトナー(1957年オーストリア生まれ)は、写真・アーティスト・ブック・強迫的なアーカイブ収集を組み合わせる写真家。旅・日常的な事物・自伝的な蓄積を…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
227PHOTOGRAPHER
OM
OLIVER MUSOVIK · 1971–
Photographer

オリヴァー・ムソヴィク

Oliver Musovik
北マケドニア · 1971– · 1990–2000s

オリヴァー・ムソヴィク(1971年北マケドニア・スコピエ生まれ)は、写真・映像・視覚的語りにわたって活動するアーティスト。ポスト社会主義的・ポスト・ユーゴスラヴィア的な文…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
229PHOTOGRAPHER
1972—
WANGECHI MUTU · 1972–
Photographer

ワンゲチ・ムトゥ

Wangechi Mutu
ケニア / アメリカ · 1972– · 1990–2000s

ワンゲチ・ムトゥは、民族誌写真・ファッション写真・医学図版などの断片をコラージュし、植民地主義とジェンダー化された身体表象の歴史を再構成するケニア出身のアーティスト。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアートケニア / アメリカ
写真史上の位置を読む→
232PHOTOGRAPHER
Conceptual
MARTIN POLAK / LUKAS JASANSKY · 1966– / 1965–
Photographer

マルティン・ポラク/ルーカス・ヤサンスキー

Martin Polak / Lukas Jasansky
チェコ · 1966– / 1965– · 1990–2000s

ヤサンスキー&ポラク(Lukas Jasanský と Martin Polák によるデュオ)は、ベルリンを拠点に活動するアーティスト・デュオ。平凡な建築・インテリア・…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
236PHOTOGRAPHER
SPINAT
JULES SPINATSCH · 1964–
Photographer

ジュール・シュピナッチュ

Jules Spinatsch
スイス · 1964– · 1990–2000s

ジュール・シュピナッチュ(1964年スイス生まれ)は、半自動カメラシステムや長期的な連続プロジェクトで知られる写真家・アーティスト。監視・政治的スペクタクル・自動化された…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
237PHOTOGRAPHER
STEINBRECHER
ERIK STEINBRECHER · 1963–
Photographer

エリック・シュタインブレッヒャー

Erik Steinbrecher
スイス · 1963– · 1990–2000s

エリック・シュタインブレッヒャー(1963年スイス生まれ)は、写真・彫刻・テキスト・インスタレーションにわたって活動するアーティスト。日常的な物や標識を最小限の手つきで扱…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
238PHOTOGRAPHER
Concept
EVE SUSSMAN · 1961–
Photographer

イヴ・サスマン

Eve Sussman
イギリス / アメリカ · 1961– · 1990–2000s

イヴ・サスマンは、歴史絵画のタブローや写真の構図を映像・インスタレーションへ展開し、静止画像が時間、身体、演技によってどのように揺らぐかを探る作家。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアートイギリス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
239PHOTOGRAPHER
PHILIPPETERRIER-HERMANN
PHILIPPE TERRIER-HERMANN · 1970–
Photographer

フィリップ・テリエ=エルマン

Philippe Terrier-Hermann
フランス · 1970– · 1990–2000s

フィリップ・テリエ=エルマン(1970年フランス生まれ)は、写真・映画・映像・インスタレーションを横断するアーティスト。映画的なフィクションが写真的イメージをいかに構造化…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
241PHOTOGRAPHER
TSCHÄP1990
JANAINA TSCHÄPE · 1973–
Photographer

ジャナイナ・チェペ

Janaina Tschäpe
ドイツ / ブラジル · 1973– · 1990–2000s

ジャナイナ・チェペ(1973年生まれ、ドイツ/ブラジル)は、写真・映像・パフォーマンス・彫刻・絵画にわたって活動するアーティスト。水・植物・神話的なイメージを通じて身体が…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
242PHOTOGRAPHER
Concept1990
JENS ULLRICH · 1968–
Photographer

イェンス・ウルリッヒ

Jens Ullrich
ドイツ · 1968– · 1990–2000s

イェンス・ウルリッヒ(1972年ドイツ生まれ)は、写真・彫刻・コラージュ・インスタレーションにわたって活動するアーティスト。既存のイメージや文化的形式を反復・複製・転置す…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
243PHOTOGRAPHER
U
USEFUL PHOTOGRAPHY · 2000–
Photographer

ユースフル・フォトグラフィー

Useful Photography
オランダ · 2000– · 1990–2000s

ユースフル・フォトグラフィーは、実用的・匿名的・日常的な写真を収集・編集し、美術作品ではなく社会の中で使われる画像として写真の価値を捉え直す編集プロジェクト。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアートオランダ
写真史上の位置を読む→
246PHOTOGRAPHER
RM
RYAN MCGINLEY · 1977–
Photographer

ライアン・マッギンレー

Ryan McGinley
アメリカ · 1977– · 2000–2010s

ライアン・マッギンレー(1977年生まれ)は、ニューヨークのダウンタウン・ユース・サブカルチャーを身近な距離から撮影し、後に屋外での演出的な裸体ロードトリップへと展開した…

写真史の論点 · コンセプチュアル
インティメイト・ライフ
写真史上の位置を読む→
247PHOTOGRAPHER
2000
VIVIANE SASSEN · 1972–
Photographer

ヴィヴィアン・サッセン

Viviane Sassen
オランダ · 1972– · 2000–2010s

ヴィヴィアン・サッセン(1972年アムステルダム生まれ)は、飽和した色彩・深い影・断片化された身体・隠蔽された顔を特徴とするファインアートと写真ファッションを横断するオラ…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルコンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
248PHOTOGRAPHER
SARAVANDERBEEK
SARA VANDERBEEK · 1976–
Photographer

サラ・ヴァンダービーク

Sara VanDerBeek
アメリカ · 1976– · 2000–2010s

サラ・ヴァンダービーク(1976年生まれ)は、美術史・アーカイブ・都市の断片を一時的な彫刻として組み上げ写真に収め、その後解体するアメリカのアーティスト。写真はオブジェク…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ポストインターネット
写真史上の位置を読む→
249PHOTOGRAPHER
EBNER
SHANNON EBNER · 1971–
Photographer

シャノン・エブナー

Shannon Ebner
アメリカ · 1971– · 2000–2010s

シャノン・エブナー(1971年生まれ、ロサンゼルス拠点)は、段ボール・木材・コンクリートブロックで文字や語句を構築して写真に撮り、言語を視覚的構造として問うアメリカのアー…

写真史の論点 · コンセプチュアル
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
254PHOTOGRAPHER
JOHNSON
RASHID JOHNSON · 1977–
Photographer

ラシード・ジョンソン

Rashid Johnson
アメリカ · 1977– · 2000–2010s

ラシード・ジョンソン(1977年シカゴ生まれ)は、ヴァン・ダイク・ブラウン印画などの歴史的写真プロセスと演出的なポートレートを通じ、黒人のアイデンティティ・二重意識・表象…

写真史の論点 · コンセプチュアル
コンセプチュアルアート
写真史上の位置を読む→
258PHOTOGRAPHER
蜷川
MIKA NINAGAWA · 1972–
Photographer

蜷川実花(ミカ・ニナガワ)

Mika Ninagawa
日本 · 1972– · 2000–2010s

蜷川実花(1972年東京生まれ)は、高彩度の色彩・花・金魚・ポートレートを軸に写真・映像・空間インスタレーションを展開する写真家・映画監督。2001年度木村伊兵衛写真賞受…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
日本写真コンセプチュアルアート日本
写真史上の位置を読む→
286PHOTOGRAPHER
健太
KENTA COBAYASHI · 1992–
Photographer

小林健太

Kenta Cobayashi
日本 · 1992– · 2010–2020s

小林健太(1992年神奈川生まれ)は、自ら撮影した写真をPhotoshopのスミアツールで引き伸ばす《#smudge》などで知られ、撮影後の編集画面・ピクセル・AI生成までを写真の現場として扱い、デジタル環境で現実がいかに編集されるかを問う写真家。

写真史の論点 · デジタル写真
デジタル写真日本写真
写真史上の位置を読む→
265PHOTOGRAPHER
VisionFRA · 1765
NICÉPHORE NIÉPCE · 1765–1833
Photographer

ニセフォール・ニエプス

Nicéphore Niépce
フランス · 1765–1833 · 1839–1860s

ヘリオグラフィーを発明し、現存最古の写真「ル・グラの窓からの眺め」(1826〜27年頃)を残したニエプスは、光化学的な像の固定を初めて実現した人物である。1839年の公式…

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術ヘリオグラフィーフランス
写真史上の位置を読む→
266PHOTOGRAPHER
A
ALEXANDER GARDNER · 1821–1882
Photographer

アレクサンダー・ガードナー

Alexander Gardner
イギリス / アメリカ · 1821–1882 · 1839–1860s

スコットランド出身のガードナーは南北戦争の写真記録においてブレイディの組織から独立し、写真家個人のクレジットを明示した写真集『ガードナーの戦争写真スケッチブック』(186…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真ドキュメンタリーイギリス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
267PHOTOGRAPHER
TO
TIMOTHY O'SULLIVAN · 1840–1882
Photographer

ティモシー・オサリヴァン

Timothy O'Sullivan
アメリカ · 1840–1882 · 1839–1860s

南北戦争でガードナーの『スケッチブック』に44点を寄稿し(単独写真家として最多)、戦後は西部の地質調査に転じて「死の収穫」(1863年)から「タファ・ドームズ」(1867…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真風景写真ドキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
268PHOTOGRAPHER
LM
LEE MILLER · 1907–1977
Photographer

リー・ミラー

Lee Miller
アメリカ · 1907–1977 · 1930–1940s

リー・ミラーは、シュルレアリスムの暗室実験、Vogueのファッション写真、第二次世界大戦の従軍報道を横断したアメリカの写真家。ソラリゼーションや身体の断片化、戦時下の女性…

写真史の論点 · シュルレアリスム
シュルレアリスム戦争写真Vogue
写真史上の位置を読む→
269PHOTOGRAPHER
証WITNESS
GEORGE RODGER · 1908–1995
Photographer

ジョージ・ロジャー

George Rodger
イギリス · 1908–1995 · 1930–1940s

第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を撮り続け、ベルゲン・ベルゼン解放時の記録で写真史に衝撃を残した。その経験が「人間を撮る距離」への根本的な問い直しを迫り、戦後はアフリカへ向…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真ドキュメンタリーMagnum
写真史上の位置を読む→
270PHOTOGRAPHER
1912—1989
WILLIAM VANDIVERT · 1912–1989
Photographer

ウィリアム・ヴァンディヴァート

William Vandivert
アメリカ · 1912–1989 · 1930–1940s

ウィリアム・ヴァンディヴァートは、『LIFE』誌のスタッフ写真家として戦時ヨーロッパを取材し、マグナム・フォトス創設メンバーとして写真エージェンシーの制度化に参加した写真…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真ドキュメンタリーMagnum
写真史上の位置を読む→
275PHOTOGRAPHER
MCCULLIN
DON MCCULLIN · 1935–
Photographer

ドン・マクリン

Don McCullin
イギリス · 1935– · 1950–1960s

1935年ロンドン生まれのフォトジャーナリスト。キプロス、ビアフラ、ベトナム、カンボジア、北アイルランドなど世界各地の紛争地帯を取材し、戦後フォトジャーナリズムを代表する…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
戦争写真ドキュメンタリーイギリス写真
写真史上の位置を読む→
277PHOTOGRAPHER
装FASHION
IRVING PENN · 1917–2009
Photographer

アーヴィング・ペン

Irving Penn
アメリカ · 1917–2009 · 1950–1960s

アーヴィング・ペンは、Vogueの誌面で鍛えたデザイン感覚を、白い背景、古い劇場幕、自然光、静物、職業肖像、プラチナ・パラジウム・プリントへ展開した写真家である。ファッシ…

並べて見る写真 · TYPOLOGY
モダニズムストレート写真タイポロジー写真
写真史上の位置を読む→
279PHOTOGRAPHER
ZAF
ERNEST COLE · 1940–1990
Photographer

アーネスト・コール

Ernest Cole
南アフリカ · 1940–1990 · 1950–1960s

1940年、南アフリカ、プレトリア近郊に生まれたアーネスト・コールは、雑誌『ドラム』周辺の黒人ジャーナリズムから写真を始め、1967年の写真集『House of Bond…

読む報道写真 · DOCUMENTARY
フォトジャーナリズム社会ドキュメンタリードキュメンタリー
写真史上の位置を読む→
281PHOTOGRAPHER
PH
PIETER HUGO · 1976–
Photographer

ピーター・ヒューゴ

Pieter Hugo
南アフリカ · 1976– · 2000–2010s

ピーター・ヒューゴは、南アフリカを拠点に、正面性の強いポートレートでポスト・アパルトヘイトの記憶、白人性、周縁化、電子廃棄物、他者表象の不安を扱う写真家。『The Hye…

イメージを疑う · CONCEPTUAL
ポートレート社会的写真南アフリカ
写真史上の位置を読む→
284PHOTOGRAPHER
SB
SIBYLLE BERGEMANN · 1941–2010
Photographer

ジビレ・ベルゲマン

Sibylle Bergemann
ドイツ · 1941–2010 · 1980–1990s

ジビレ・ベルゲマンは、東ドイツの文化誌『Sibylle』を舞台に、ファッション写真を都市と社会のなかの肖像として撮り直した写真家。アルノ・フィッシャーの写真教育と写真エッセイの方法を受け継ぎ…

東ドイツ写真 · ファッション/ドキュメンタリー
東ドイツ写真ファッション写真ドイツ
写真史上の位置を読む→
285PHOTOGRAPHER
毒花
TOYOKO TOKIWA · 1928–2019
Photographer

常盤とよ子

Toyoko Tokiwa
日本 · 1928–2019 · 1950–1960s

占領後の横浜で、赤線地帯・診療所・女子プロレス・婦人保護施設など「働く女性」の生活を撮った写真家。写真集『危険な毒花』では一人称の文章と写真を組み合わせ…

写真史の論点 · 社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリー働く女性日本写真
写真史上の位置を読む→
287PHOTOGRAPHER
真弓
MAYUMI HOSOKURA · 1979–
Photographer

細倉真弓

Mayumi Hosokura
日本 · 1979– · 2010–2020s

ヌード、身体、植物、鉱物、デジタルコラージュを通じて、身体を見る視線そのものを問う写真家。写真集《NEW SKIN》では男性身体、ゲイ雑誌、彫刻、セルフィーを重ね、男性身体を見る視線の位置を組み替えた。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
日本写真私写真フェミニズム写真
写真史上の位置を読む→
288PHOTOGRAPHER
紀子
SAKIKO NOMURA · 1967–
Photographer

野村佐紀子

Sakiko Nomura
日本 · 1967– · 1990–2000s

野村佐紀子(1967年下関生まれ)は、男性ヌード、夜、花、海を黒の濃度と写真集の順序で結びつける写真家。荒木経惟に師事しながら、露骨なエロスへ進まず、裸体を共有された時間と記憶の像として見せた。

写真集という方法 · JAPAN
日本写真私写真写真集文化日本
写真史上の位置を読む→
296PHOTOGRAPHER
ZM
ZANELE MUHOLI · 1972–
Photographer

ザネレ・ムホリ

Zanele Muholi
南アフリカ · 1972– · 2010–2020s

ザネレ・ムホリは、黒人LGBTQIA+コミュニティの肖像と演劇的セルフポートレートを通じて、写真を可視化・抵抗・記憶のアーカイブとして用いるヴィジュアル・アクティヴィスト。

写真史の論点 · アクティヴィズム
ヴィジュアル・アクティヴィズムクィア・アーカイブポートレート
写真史上の位置を読む→
300PHOTOGRAPHER
水面
ASAKO NARAHASHI · 1959–
Photographer

楢橋朝子

Asako Narahashi
日本 · 1959– · 2000–2010s

1959年東京生まれ。手持ちのカメラで歩きながら大量に撮り、後から写真を選ぶ方法を続けてきた写真家。代表作《half awake and half asleep in the water》では、波が身体とカメラを上下させ、目が波と安全を確かめる一方でカメラは陸へ向き、撮影時に本人が確認できなかった画面が残る。身体・カメラ・その場の動きから生まれた写真を後から選ぶことを制作の中心に置く。

写真史の論点 · 日本写真
日本写真日本
写真史上の位置を読む→
301PHOTOGRAPHER
抽象
EIKO YAMAZAWA · 1899–1995
Photographer

山沢栄子

Eiko Yamazawa
日本 · 1899–1995 · 1930–1940s

1899年生まれ。1920年代にサンフランシスコのコンスエロ・カナガのスタジオで写真を学び、帰国後は大阪で自らのスタジオを開いた女性職業写真家の先駆者。写真集『遠近』を経て、撮影前に物体・色・光を構成する抽象写真へ進み、代表作〈What I Am Doing〉では写真用品や過去の自作まで撮影素材にして、写真を作る材料と手順そのものを主題にした。

写真史の論点 · 抽象写真
抽象写真日本写真日本
写真史上の位置を読む→
302PHOTOGRAPHER
義足
MARI KATAYAMA · 1987–
Photographer

片山真理

Mari Katayama
日本 · 1987– · 2010–2020s

1987年埼玉県生まれ、群馬県育ち。先天性脛骨欠損症により9歳で両脚の切断手術を受け、義足とともに生きてきた経験を背景に、手縫いのオブジェや装飾した義足を自ら作り、それらと自身の身体を緻密に配置して撮影するセルフポートレートを展開した。写真集『GIFT』と第58回ヴェネチア・ビエンナーレでの展示は第45回木村伊兵衛写真賞の対象となり、義足で履けるハイヒールを作る「ハイヒールプロジェクト」など、装いと身体の選択肢そのものを制作の対象にしている。

写真史の論点 · セルフポートレート
ステージド写真日本写真日本
写真史上の位置を読む→
303PHOTOGRAPHER
亜弥
AYA FUJIOKA · 1972–
Photographer

藤岡亜弥

Aya Fujioka
日本 · 1972– · 2010–2020s

1972年広島県呉市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。旅先や台湾・ニューヨークでの生活、呉の家族を膨大なスナップショットに撮りため、時間を置いた選択と写真集の構成によって、撮影時には気づかなかった経験を作品化してきた。2013年から広島市で暮らしながら川沿いの日常を撮った『川はゆく』(赤々舎、2017年)は、原爆ドームの前で踊る高校生など現在の生活に歴史の重なりを示し、第41回伊奈信男賞、林忠彦賞、木村伊兵衛写真賞を受賞。2023年には「New Stories」「花のゆくえ」など近年の活動により東川賞新人作家賞を受けた。

写真史の論点 · スナップショット
日本写真日本
写真史上の位置を読む→
304PHOTOGRAPHER
治癒
YUKI TAWADA · 1978–
Photographer

多和田有希

Yuki Tawada
日本 · 1978– · 2000–2010s

1978年生まれ。都市、群衆、家族、海を撮影したプリントを削り、燃やし、重ねる制作を続ける。《WHITE OUT》《Burnt Photographs》《I am in You》を通して、大量消費される画像に手の痕跡を戻し、写真を保存装置から、忘却、治癒、儀礼を試す物体へ変えてきた。

写真史の論点 · ポスト・フォトグラフィー
ポスト・フォトグラフィー日本写真
写真史上の位置を読む→
306PHOTOGRAPHER
AA
ANNA ATKINS · 1799–1871
Photographer

アンナ・アトキンス

Anna Atkins
イギリス · 1799–1871 · 1839–1860s

アンナ・アトキンスは、ジョン・ハーシェルのシアノタイプ法を使って1843年から『Photographs of British Algae: Cyanotype Impressions』を自費刊行した植物学者・写真家。藻類やシダを感光紙へ直接置き、輪郭と半透明部分を白とプルシアンブルーの像として記録した。分冊、差替え、ラテン名、手書き文字まで写真工程へ組み込んだ仕事は、植物分類、カメラレス写真、写真集、女性の科学参加が交差する初期写真の重要な事例である。

写真史の論点 · 科学写真
科学写真写真集イギリス
写真史上の位置を読む→
307PHOTOGRAPHER
AC
ANTOINE CLAUDET · 1797–1867
Photographer

アントワーヌ・クローデ

Antoine Claudet
フランス / イギリス · 1797–1867 · 1839–1860s

アントワーヌ・クローデは、フランスからロンドンへ移り、1840年代からダゲレオタイプ肖像館を運営した写真家・発明家。アデレード・ギャラリーやリージェント・ストリートの「Temple of Photography」で露光短縮、焦点測定、背景、手彩色を改良し、1850年代にはステレオ・ダゲレオタイプや立体視と屈折の研究へ進んだ。商業肖像と王立協会での光学研究を並行した彼の写真館は、撮影所、実験室、見世物、店舗という複数の機能を一つの空間に集めていた。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真発明・技術フランス / イギリス
写真史上の位置を読む→
308PHOTOGRAPHER
BF
BISSON FRÈRES · 1814–1876 / 1826–1900
Photographer

ビソン兄弟

Bisson Frères
フランス · 1814–1876 / 1826–1900 · 1839–1860s

ビソン兄弟は、ルイ=オーギュストと弟オーギュスト=ロザリーが1852–63年に共同で運営したパリの写真工房。大型ガラス・ネガとアルブメン・プリントでフランス各地・欧州の建築を高精細に撮影・出版し、1861年にはカメラ、薬品、携帯暗室を25人のポーターらと山上へ運びモンブラン撮影を実現した。建築では細部を比較できる出版図版を、山岳では都市の観客が実際には行けない高所の様子を伝える写真を作った。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真風景写真フランス
写真史上の位置を読む→
309PHOTOGRAPHER
CC
CHARLES CLIFFORD · c.1820–1863
Photographer

チャールズ・クリフォード

Charles Clifford
イギリス / スペイン · c.1820–1863 · 1839–1860s

チャールズ・クリフォードは、1850年代のマドリードを拠点に、サラマンカ、トレド、グラナダなどの歴史建築、イサベル2世の巡幸、マドリードの給水事業を大判写真で記録した写真家。紙ネガから大型ガラス・ネガへ技術を更新し、修復前の建物の細部を残す一方、王室の移動や新しい公共事業もアルバムとして記録した。19世紀スペインで写真が文化財調査、王室広報、公共事業の記録にどう使われたかを一人のキャリアから追える。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真都市記録イギリス / スペイン
写真史上の位置を読む→
310PHOTOGRAPHER
HLS
HENRI LE SECQ · 1818–1882
Photographer

アンリ・ル・セック

Henri Le Secq
フランス · 1818–1882 · 1839–1860s

アンリ・ル・セックは、画家・版画家として学んだのちギュスターヴ・ル・グレーから紙ネガ技法を学び、1851年のミッション・エリオグラフィックでランス、ストラスブールなどの歴史建築を撮影した写真家。国家委嘱では修復判断に使える全景と細部が求められたが、ル・セックは斜光、近接、斜めの視点を選び、石の損傷や彫刻の凹凸まで強く写し出した。文化財記録に撮影位置と光の判断がどこまで影響するかを考えるうえで重要な作家である。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真カロタイプフランス
写真史上の位置を読む→
311PHOTOGRAPHER
HB
HIPPOLYTE BAYARD · 1801–1887
Photographer

イポリット・バヤール

Hippolyte Bayard
フランス · 1801–1887 · 1839–1860s

イポリット・バヤールは、パリの大蔵省官吏として働きながら1839年に紙上直接陽画法を開発し、静物、石膏像、庭、自画像、パリの街路、歴史建築を撮った初期写真家。代表作《溺死者に扮した自画像》では、自身を死体として演じた像に手書きの文章を添え、発明者としての承認をめぐる状況を作品化した。その後は塩化銀紙、紙ネガ、ガラスネガも用い、1848年革命後のパリやミッション・エリオグラフィックの建築記録へ制作を広げた。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術セルフポートレートフランス
写真史上の位置を読む→
312PHOTOGRAPHER
HWD
HUGH WELCH DIAMOND · 1808/09–1886
Photographer

ヒュー・ウェルチ・ダイアモンド

Hugh Welch Diamond
イギリス · 1808/09–1886 · 1839–1860s

ヒュー・ウェルチ・ダイアモンドは、精神科医としてサリー州精神病院の女性患者を撮影し、表情や衣服を病状の記録・比較・診断に使おうとした初期医療写真の重要人物。同時にPhotographic Societyの形成、技術普及、古美術撮影にも関わった。写真なら患者の外見を正確に固定できると考えたが、実際の像にはポーズ、衣服、小道具、撮影者の判断も写り込んでおり、19世紀医学が写真に期待した「客観的な診断資料」がどう作られたのかを検討する資料になっている。

写真史の論点 · 科学写真
科学写真肖像写真イギリス
写真史上の位置を読む→
313PHOTOGRAPHER
JEM
JOHN JABEZ EDWIN MAYALL · 1813–1901
Photographer

ジョン・ジェイビズ・エドウィン・メイオール

John Jabez Edwin Mayall
イギリス / アメリカ · 1813–1901 · 1839–1860s

ジョン・ジェイビズ・エドウィン・メイオールは、フィラデルフィアで磨いた大型ダゲレオタイプの明晰さをロンドンへ持ち込み、科学者や文化人、ヴィクトリア女王一家を撮った肖像写真家。1860年の《Royal Album》では王室肖像を名刺判写真(カルト・ド・ヴィジット)として一般販売し、同じ肖像を多数の家庭へ届けた。王族の写真を買い、交換し、自分の家族や著名人の写真と同じアルバムへ並べる19世紀の肖像文化を考えるうえで重要な作家である。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真イギリス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
314PHOTOGRAPHER
JJH
JOSIAH JOHNSON HAWES · 1808–1901
Photographer

ジョサイア・ホーズ

Josiah Johnson Hawes
アメリカ · 1808–1901 · 1839–1860s

ジョサイア・ホーズは、画家を志したのちダゲレオタイプへ転じ、1843年からアルバート・サンズ・サウスワースとボストンでサウスワース&ホーズを運営した写真家。大型ホールプレート銀板、天窓の自然光、姿勢と背景の細かな設計によって政治家、作家、市民、学校、手術室、街路を撮影し、立体視カメラや連続露光も試した。個人帰属を確定できない作品が多く、家族、技師、着彩、機材改良を含む共同スタジオの制作体制が、初期アメリカ肖像写真の造形と商業を支えていた。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
315PHOTOGRAPHER
LBE
LOUIS DÉSIRÉ BLANQUART-EVRARD · 1802–1872
Photographer

ルイ・デジレ・ブランカール=エヴラール

Louis Désiré Blanquart-Evrard
フランス · 1802–1872 · 1839–1860s

ルイ・デジレ・ブランカール=エヴラールは、リールを拠点に紙ネガ・ポジ法を改良し、1847年にフランス科学アカデミーへ工程を発表した写真技術者・出版者。1850年にはアルブミン紙の印画法を公表し、1851年にImprimerie photographiqueを開設した。自身の撮影に加え、シャルル・マルヴィル、マクシム・デュ・カンらのネガを多数印画し、建築、美術複製、旅行写真をアルバムや分冊として流通させた。写真を撮影後の印画、編集、出版まで含む生産工程として組織した人物である。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術写真集フランス
写真史上の位置を読む→
316PHOTOGRAPHER
MDC
MAXIME DU CAMP · 1822–1894
Photographer

マクシム・デュ・カン

Maxime Du Camp
フランス · 1822–1894 · 1839–1860s

マクシム・デュ・カンは、ギュスターヴ・フローベールと1849–51年にエジプト、ヌビア、パレスチナを旅し、200点を超える紙ネガで遺跡を撮影した作家。正面性、真昼の光、人物による尺度表示を使い、遺跡の形と大きさを比較しやすい写真にした。1852年の写真集『Égypte, Nubie, Palestine et Syrie』では125点を同じ出版形式で提示したが、その画面は現地の生活より古代遺跡を優先し、19世紀フランスの考古学とオリエンタリズムの視線も伝えている。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真写真集フランス
写真史上の位置を読む→
317PHOTOGRAPHER
RB
RICHARD BEARD · 1801–1885
Photographer

リチャード・ビアード

Richard Beard
イギリス · 1801–1885 · 1839–1860s

リチャード・ビアードは、ロンドンの石炭商から写真事業へ参入し、1841年にロイヤル・ポリテクニック・インスティテューション屋上でダゲレオタイプ肖像館を開いた企業家。ウォルコット式カメラを導入し、英国のダゲレオタイプ特許権を軸に複数の店舗と地方ライセンスを展開した。「Beard Patentee」と刻まれた肖像の多くは雇用技師が撮影しており、作品の画面と同時に、ケース、商標、特許、分業が初期写真を商品と職業へ編成した過程を伝えている。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術肖像写真イギリス
写真史上の位置を読む→
326PHOTOGRAPHER
OR
OSCAR REJLANDER · 1813–1875
Photographer

オスカー・レイランダー

Oscar Rejlander
スウェーデン / イギリス · 1813–1875 · 1839–1860s

オスカー・レイランダーは、1850年代から1870年代に英国で活動したスウェーデン生まれの写真家。《The Two Ways of Life》では30点以上のネガを一枚へ焼き合わせ、歴史画規模の寓意を写真で構成した。肖像、子どもの身振り、チャールズ・ダーウィン『人及び動物の表情について』の写真も制作し、演出・合成によって作られた像が芸術では物語、科学では観察資料として働くという、写真の「事実らしさ」の複雑さを早い時期に示した。

写真史の論点 · 演出写真
演出写真肖像写真スウェーデン / イギリス
写真史上の位置を読む→
318PHOTOGRAPHER
AD
ANDRÉ-ADOLPHE-EUGÈNE DISDÉRI · 1819–1889
Photographer

アンドレ・アドルフ・ディスデリ

André-Adolphe-Eugène Disdéri
フランス · 1819–1889 · 1839–1860s

1850年代半ばから1860年代の第二帝政期フランスで、カルト・ド・ヴィジット肖像を巨大な市場へ育てた写真家。四眼カメラと可動式ホルダーで一枚の湿板原板に複数ポーズを記録し、鶏卵紙をカード寸法に裁断して販売した。ナポレオン3世、ヴェルディ、市民の全身像、未裁断シート、家庭アルバムを手掛かりに、肖像写真が一回限りの注文品から、複数枚を交換・収集する大衆メディアへ変わった過程をたどる。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真発明・技術フランス
写真史上の位置を読む→
319PHOTOGRAPHER
BBT
BENJAMIN BRECKNELL TURNER · 1815–1894
Photographer

ベンジャミン・ブレックネル・ターナー

Benjamin Brecknell Turner
イギリス · 1815–1894 · 1839–1860s

ベンジャミン・ブレックネル・ターナーは、1849年に写真を始め、1850年代を中心に活動した英国のアマチュア写真家。ロンドンで蝋燭・石鹸の家業を営む一方、カロタイプの紙ネガで田園、古木、修道院跡、クリスタル・パレスを撮り、『Photographic Views from Nature』に編集した。新しいガラス湿板が普及する時代に紙ネガを選んだ理由と、近代建築から田園へ進むアルバムの構成を通して、産業化期の英国で何を残すべき風景として見たのかを考える。

写真史の論点 · 風景写真
風景写真カロタイプイギリス
写真史上の位置を読む→
320PHOTOGRAPHER
CN
CHARLES NÈGRE · 1820–1880
Photographer

シャルル・ネグル

Charles Nègre
フランス · 1820–1880 · 1839–1860s

1840年代末から1850年代のフランスで、絵画、紙ネガ写真、写真製版を往復した写真家・版画家。パリの《The Chimney Sweeps》、南フランスとシャルトルの建築、ヴァンセンヌ帝国療養所を撮り、さらに写真像をインクで刷るヘリオグラヴュールを改良した。動く市民を短い露光で捉えることと、建築の細部を退色しにくい印刷版へ残すことを同じ制作の問題として扱った点から、初期写真の「瞬間」と「複製」を読み直す。

写真史の論点 · カロタイプ
カロタイプ建築写真フランス
写真史上の位置を読む→
321PHOTOGRAPHER
FB
FRANCIS BEDFORD · 1815/16–1894
Photographer

フランシス・ベッドフォード

Francis Bedford
イギリス · 1815/16–1894 · 1839–1860s

フランシス・ベッドフォードは、1850年代から1870年代を中心に活動した英国の建築・旅行写真家。建築製図とリトグラフの経験を湿板写真へ生かし、英国の聖堂や風景を出版したほか、1862年には皇太子の中東巡幸へ公式写真家として同行した。200点を超えるネガを撮影し、日付・地名・番号を伴う系列を展覧会、王室アルバム、市販写真へ展開した。その仕事から、旅行写真が場所を記録するだけでなく、王室の旅程、聖書・古典の知識、出版市場によって「どこを見るべきか」を組織した仕組みを考える。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真旅写真イギリス
写真史上の位置を読む→
322PHOTOGRAPHER
JR
JAMES ROBERTSON · 1813/14–1888
Photographer

ジェームズ・ロバートソン

James Robertson
イギリス · 1813/14–1888 · 1839–1860s

1850年代にコンスタンティノープルを拠点とし、オスマン帝国造幣局の彫版師から写真家へ進んだジェームズ・ロバートソン。1853–54年のアテネ古代遺跡、イスタンブール、1855–56年、クリミア戦争末期から講和前後のセヴァストポリを撮影し、フェリーチェ・ベアトとの共同名義でも活動した。砲台、港、城壁、廃墟を広い画面で追う写真から、初期戦争写真が戦闘の瞬間より「戦争が地形と都市へ残したもの」をどう記録したかを考える。

写真史の論点 · 戦争写真
戦争写真旅写真イギリス
写真史上の位置を読む→
323PHOTOGRAPHER
JDL
JOHN DILLWYN LLEWELYN · 1810–1882
Photographer

ジョン・ディルウィン・ルウェリン

John Dillwyn Llewelyn
イギリス · 1810–1882 · 1839–1860s

ジョン・ディルウィン・ルウェリンは、1840年代から1850年代を中心にウェールズのPenllergareで活動した初期写真家・科学者。土地を相続した地主として庭園、湖、温室、観測所を整え、タルボット家との親族関係や科学者との交流を背景に、家族、植物、海岸、波、船、月を撮影した。1856年には湿板を屋外で扱いやすくするオキシメル法を考案し、娘テレザらも撮影・印画・天文観測に参加した。写真技術が個人の発明だけでなく、資金、設備、家族の分業、地域の科学文化から成立したことを示す人物である。

写真史の論点 · 科学写真
科学写真カロタイプイギリス
写真史上の位置を読む→
324PHOTOGRAPHER
LT
LINNAEUS TRIPE · 1822–1902
Photographer

リンネウス・トライプ

Linnaeus Tripe
イギリス · 1822–1902 · 1839–1860s

1854年から1860年にかけて、東インド会社軍の士官として南インドとビルマ(現ミャンマー)の寺院、宮殿、碑文、彫刻、都市景観を撮影したリンネウス・トライプ。1855年のビルマ使節団とMadras Presidencyの政府写真家として、蝋引き紙ネガを携行し、建築を複数方向から番号・キャプション付きで記録した。行政が求めた正確な情報と、雲や植生をネガへ描き足す手作業が同居する写真から、植民地調査における「客観的な記録」がどのように作られたかを考える。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真植民地写真イギリス
写真史上の位置を読む→
325PHOTOGRAPHER
ML
MARTIN LAROCHE · 1814–1886
Photographer

マーティン・ラローシュ

Martin Laroche
イギリス · 1814–1886 · 1839–1860s

マーティン・ラローシュは、本名William Henry Silvesterで、1840年代末から1860年代にロンドンを中心に活動した職業写真家。ダゲレオタイプ肖像館を営み、1854年のTalbot v. Laroche裁判で湿板コロジオン使用をめぐってタルボットと争った。チャールズ・キーンの《Richard II》《King Lear》などの舞台を再構成した写真も残り、初期写真を発明史だけでなく、営業写真館、特許、複製可能な俳優像の市場から考えるための人物である。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真発明・技術イギリス
写真史上の位置を読む→
327PHOTOGRAPHER
PHD
PHILIP HENRY DELAMOTTE · 1821–1889
Photographer

フィリップ・ヘンリー・デラモット

Philip Henry Delamotte
イギリス · 1821–1889 · 1839–1860s

1852年から1855年を中心に、ロンドン万国博覧会のクリスタル・パレスがハイド・パークからシドナムへ移築・再建される工程を連続撮影した英国の写真家。柱の設置、梁と足場、蒸気機関、作業員、歴史展示の搬入、開館式までを追い、『Photographic Views of the Progress of the Crystal Palace, Sydenham』に160点を収録した。1850年代の建築写真が完成建物だけでなく、建設の時間と産業労働を記録する媒体へ広がった過程を示す。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真都市記録イギリス
写真史上の位置を読む→
328PHOTOGRAPHER
WE
WILLIAM ENGLAND · c.1830–1896
Photographer

ウィリアム・イングランド

William England
イギリス · c.1830–1896 · 1839–1860s

1854年頃から1880年代まで活動し、北米、パリ、アルプス、イタリア、1862年ロンドン国際博覧会をステレオ写真として大量に出版した英国の写真家。London Stereoscopic Companyの撮影者として出発し、独立後は旅行シリーズを自ら販売した。左右一対の像をビューアで重ねると生じる奥行きを前提に、橋、山道、列柱、滝を手前から遠景へ配置した画面から、写真と観光と出版が同じ時期に大衆化した仕組みを読む。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真風景写真イギリス
写真史上の位置を読む→
329PHOTOGRAPHER
WLP
WILLIAM LAKE PRICE · 1810–1896
Photographer

ウィリアム・レイク・プライス

William Lake Price
イギリス · 1810–1896 · 1839–1860s

ウィリアム・レイク・プライスは、1850年代から1860年代初頭に写真家・著述家として活動した英国の水彩画家出身の写真家。建築画の訓練を背景に、《Don Quixote in His Study》など文学や歴史を演じ直すタブロー、芸術家肖像、ロンドン都市景観、美術複製と写真製版を手がけた。撮影前の演技と構図、撮影後の印刷・出版までを制作工程として捉え、写真に「構図」をどう導入するかを実作と文章の双方で論じた人物である。

写真史の論点 · 演出写真
演出写真肖像写真イギリス
写真史上の位置を読む→
340PHOTOGRAPHER
TK
THOMAS KEITH · 1827–1895
Photographer

トーマス・キース

Thomas Keith
イギリス · 1827–1895 · 1839–1860s

1827年にスコットランドのセント・サイラスに生まれ、1852年頃から1857年頃を中心に写真を制作したトーマス・キースは、エディンバラで診療する外科医でもあった。蝋引き紙ネガと塩紙プリントを用い、旧市街の路地・階段・石造建築、スコットランド西岸のアイオナ島の修道院跡などを撮影した。早朝や夕方の斜光を選び、建築の凹凸と深い影を大きな面として構成した写真は、都市改造で失われた場所の記録であると同時に、紙ネガの柔らかな描写を生かした独自の都市・建築写真として評価されている。

写真史の論点 · カロタイプ
カロタイプ建築写真イギリス
写真史上の位置を読む→
330PHOTOGRAPHER
CW
CARLETON E. WATKINS · 1829–1916
Photographer

カールトン・E・ワトキンス

Carleton E. Watkins
アメリカ · 1829–1916 · 1839–1860s

カールトン・E・ワトキンスは1829年ニューヨーク州オネオンタ生まれ。1850年代にカリフォルニアへ移り、1860〜90年代にヨセミテ、鉱山、鉄道、コロンビア川などアメリカ西部を撮影した。約18×22インチのマンモス・プレートとステレオ写真を使い分け、遠隔地の巨大な地形を精密に伝えた一方、その像は自然保護、観光、投資、資源開発という異なる目的に利用された。

写真史の論点 · 風景写真
風景写真大判写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
331PHOTOGRAPHER
CH
CLEMENTINA HAWARDEN · 1822–1865
Photographer

クレメンティナ・ホーワーデン

Clementina Hawarden
イギリス · 1822–1865 · 1839–1860s

1822年にスコットランドのカンバーノールド近郊に生まれ、1857年頃から1864年まで撮影したクレメンティナ・ホーワーデンは、ロンドンの自宅5 Princes Gardensで娘たちを集中的に撮影した。窓からの自然光、鏡、衣装、二人組のポーズ、家具を減らした室内を反復し、「Photographic Study」「Studies from Life」として発表した。家庭の内部を人物、光、鏡像の変化を試す撮影空間にし、ヴィクトリア朝の家族写真と芸術写真の境界を広げた写真家である。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真家族写真イギリス
写真史上の位置を読む→
332PHOTOGRAPHER
FF
FRANCIS FRITH · 1822–1898
Photographer

フランシス・フリス

Francis Frith
イギリス · 1822–1898 · 1839–1860s

1822年にイングランドのチェスターフィールドに生まれ、1850年代後半から1860年代を中心に活動した写真家・出版事業者。エジプト、シナイ、パレスチナを大判の湿板写真で記録し、『Egypt and Palestine Photographed and Described』では写真と地理・聖書解説を組み合わせた。帰国後はFrancis Frith & Co.を組織し、英国各地の町村写真を規格化して販売した。旅行写真を出版、観光、地誌、宗教的知識と結びつけ、大規模な視覚アーカイブへ展開した人物である。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真写真集イギリス
写真史上の位置を読む→
333PHOTOGRAPHER
HD
HENRY DIXON · 1820–1893
Photographer

ヘンリー・ディクソン

Henry Dixon
イギリス · 1820–1893 · 1870–1890s

ヘンリー・ディクソンは1820年生まれ。1860年代からロンドンで写真業を営み、1870〜80年代にはSociety for Photographing Relics of Old London(SPROL)のため、解体が迫る建築を記録した。ブール兄弟との分業、湿板ネガ、保存性を重視したカーボン印画を通して、写真が都市の消失を事前に記録し、後世の建築史資料として残る仕組みを考える。

写真史の論点 · 建築写真
都市記録建築写真イギリス
写真史上の位置を読む→
334PHOTOGRAPHER
HR
HENRY PEACH ROBINSON · 1830–1901
Photographer

ヘンリー・ピーチ・ロビンソン

Henry Peach Robinson
イギリス · 1830–1901 · 1870–1890s

1830年にイングランドのラドローに生まれ、1850年代から1890年代にかけて活動したヘンリー・ピーチ・ロビンソンは、写真家、写真館経営者、理論家として英国の芸術写真を論じ続けた。代表作《Fading Away》では複数のネガを一枚へ焼き合わせる組合せ印画を用い、1869年の『Pictorial Effect in Photography』では構図、明暗、撮影後の合成を体系的に解説した。後にはLinked Ringの形成に関わり、写真における構成、加工、真実性、作者性をめぐる19世紀後半の論争を代表する人物となった。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム演出写真イギリス
写真史上の位置を読む→
335PHOTOGRAPHER
JW
JAMES BOOKER BLAKEMORE WELLINGTON · 1858–1939
Photographer

J・B・B・ウェリントン

James Booker Blakemore Wellington
イギリス · 1858–1939 · 1890–1910s

ジェームズ・ブッカー・ブレイクモア・ウェリントンは1858年バース近郊ランズダウン生まれ。1880〜90年代にピクトリアル写真を制作し、1892年にはLinked Ringへ参加した一方、1890年代以降はWellington & Wardで乾板、フィルム、印画紙の製造を担った。《Eventide》などの合成と柔らかな階調を、作品の「作風」だけでなく、それを可能にした乳剤、紙、複製法、写真材料産業まで含めて考えられる写真家・技術者である。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム発明・技術イギリス
写真史上の位置を読む→
336PHOTOGRAPHER
JT
JOHN THOMSON · 1837–1921
Photographer

ジョン・トムソン

John Thomson
イギリス · 1837–1921 · 1870–1890s

ジョン・トムソンは1837年エディンバラ生まれ。1860年代から東南アジアと中国で活動し、1870年代には『Illustrations of China and Its People』、帰国後の1877〜78年にはアドルフ・スミスと『Street Life in London』を刊行した。湿板写真を文章と連続出版に組み込み、遠隔地や都市の生活を具体的に伝える一方、人々を職業・民族・階層の「タイプ」として整理する近代の分類視線にも関わった。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
社会ドキュメンタリー旅写真イギリス
写真史上の位置を読む→
337PHOTOGRAPHER
LC
LEWIS CARROLL · 1832–1898
Photographer

ルイス・キャロル

Lewis Carroll
イギリス · 1832–1898 · 1839–1860s

ルイス・キャロルは、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが文学作品に用いた筆名である。1832年にイングランド・チェシャーのデアズベリーに生まれ、オックスフォード大学Christ Churchで数学を教える一方、1856年から1880年まで写真を制作した。Christ Church学寮長の娘で『不思議の国のアリス』成立の着想源となったアリス・リデル、同僚の娘アレクサンドラ・キッチン(愛称ジー)、芸術家や知人を繰り返し撮影し、衣装、物語的な演技、私的アルバムを用いて肖像を構成した。ヴィクトリア朝の芸術写真を代表する一人であり、現在は写真史上の達成と子どもを撮る成人撮影者の権力差の双方から検討されている。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真演出写真イギリス
写真史上の位置を読む→
338PHOTOGRAPHER
RH
ROBERT HOWLETT · 1831–1858
Photographer

ロバート・ハウレット

Robert Howlett
イギリス · 1831–1858 · 1839–1860s

1831年にイングランドのサフォーク州に生まれ、1850年代にロンドンで活動したロバート・ハウレットは、王室委嘱、クリミア戦争帰還兵の肖像、風景、産業写真を手がけた写真家である。代表作は、当時世界最大級の蒸気船Great Easternの建造現場と、その設計者イザムバード・キングダム・ブルネルを撮った1857年の系列。人間、鎖、船体、足場を同じ画面に入れて巨大な工業設備の尺度を伝え、写真を新聞版画やステレオへ展開したことで、産業の記録が公共的なニュース像になる過程を示した。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真産業風景イギリス
写真史上の位置を読む→
339PHOTOGRAPHER
SB
SAMUEL BOURNE · 1834–1912
Photographer

サミュエル・ボーン

Samuel Bourne
イギリス · 1834–1912 · 1839–1860s

サミュエル・ボーンは1834年イングランドのマックルストーン生まれ。銀行員から職業写真家へ転じ、1863〜70年にインドで活動し、三度のヒマラヤ遠征を行った。大判湿板、携帯暗室、多数の運搬人を必要とする制作を、Bourne & Shepherdの番号付きカタログと販売網へつなげ、山岳、寺院、都市を購入可能な「インドのビュー」として広く流通させた。その形式美と技術的達成は、植民地の交通・労働・市場と不可分に成立していた。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真植民地写真イギリス
写真史上の位置を読む→
341PHOTOGRAPHER
WJ
WILLIAM HENRY JACKSON · 1843–1942
Photographer

ウィリアム・ヘンリー・ジャクソン

William Henry Jackson
アメリカ · 1843–1942 · 1870–1890s

ウィリアム・ヘンリー・ジャクソンは1843年ニューヨーク州キーズビル生まれ。1870〜78年にF・V・ヘイデンの連邦地質調査へ参加し、イエローストーンやロッキー山脈を大型湿板で撮影した。1890年代には鉄道や世界交通を撮り、後年はDetroit Publishing CompanyでPhotochromの大量流通にも関与した。調査の「証拠」から観光商品まで、同じ土地の写真が制度と市場によって別の意味を持つ過程を一生の仕事で示した。

写真史の論点 · 風景写真
風景写真旅写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
345PHOTOGRAPHER
FS
FRANK MEADOW SUTCLIFFE · 1853–1941
Photographer

フランク・サトクリフ

Frank Meadow Sutcliffe
イギリス · 1853–1941 · 1870–1890s

1853年リーズのヘディングリー生まれ。画家の父からカメラを与えられ、1870年に家族でウィットビーへ移住した。翌年父を失い、18歳で母と7人の弟妹を支えるため写真を職業にし、肖像写真館を営みながら、港、漁師、子ども、船、街路を数十年撮影した。《The Water Rats》《Dinnertime》などをLinked Ring周辺の美術写真へ発展させた一方、漁港と観光地が重なる町の社会史も残した。その二つの働きが同じ画面にどう成立したかをたどる。

写真史の論点 · 自然主義写真
自然主義写真ピクトリアリズムイギリス
写真史上の位置を読む→
342PHOTOGRAPHER
AR
ALFRED ROSLING · 1802–1880s?
Photographer

アルフレッド・ロスリング

Alfred Rosling
イギリス · 1802–1880s? · 1839–1860s

1802年頃生まれとされるアルフレッド・ロスリングは、材木商であり、1850年代のロンドン、ウェールズ、庭園、橋、採石場などを紙ネガ系の技法で撮影し、Photographic Societyの創設期から展覧会や共同アルバムに参加したアマチュア写真家である。出生地、没年、作品単位の帰属には資料差が残るため、《The Float at Swansea》など技術記録の明確な作品と、後年フランシス・フリスが印刷・出版した地誌写真を軸に、初期写真の作者性、階級的なアマチュア文化、商業流通の変化を検討する。

写真史の論点 · カロタイプ
カロタイプ都市記録イギリス
写真史上の位置を読む→
343PHOTOGRAPHER
EW
EDWARD L. WILSON · 1838–1903
Photographer

エドワード・L・ウィルソン

Edward L. Wilson
アメリカ · 1838–1903 · 1870–1890s

1838年ニュージャージー州フレミントン生まれ。1860年代初頭にフィラデルフィアのフレデリック・グーテクンストのスタジオで働き、1864年に専門誌『The Philadelphia Photographer』を創刊した。ステレオ写真やエジプト・パレスチナの旅行写真も制作しながら、実物印画を綴じ込む雑誌、年鑑、技術書、ランタン上映を連動させた。南北戦争後のアメリカで、写真を個々の撮影者の技能から、共有・批評・教育・販売を伴う専門文化へ育てた人物である。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術旅写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
344PHOTOGRAPHER
EF
ERNEST HOWARD FARMER · 1856–1944
Photographer

アーネスト・ハワード・ファーマー

Ernest Howard Farmer
イギリス · 1856–1944 · 1870–1890s

1856年ブライトン生まれ。父ロバートは同地の初期肖像写真家で、ファーマーは幼少期から写真と化学が身近にある家庭に育った。物理学を学び、1882年からRegent Street Polytechnicで写真を教え、のちに写真学校の初代責任者となる。Farmer’s Reducerとして定着した画像減力法、写真工程やカメラの特許、《A Wiltshire Thatcher》やストーンヘンジの野外写真を通じ、露光・材料・現像・補正を分解して教えられる知識へ整理した。写真が徒弟的な技能から高等・職業教育の専門領域へ移る過程を体現した写真家・教育者である。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術イギリス
写真史上の位置を読む→
346PHOTOGRAPHER
GD
GEORGE DAVISON · 1854–1930
Photographer

ジョージ・デイヴィソン

George Davison
イギリス · 1854–1930 · 1890–1910s

1854年イングランド東部ローストフトの船大工の家庭に生まれ、官吏として働きながら1885年頃に写真を始めた。ピーター・ヘンリー・エマーソンの自然主義写真を学んだ後、1890年の《The Onion Field》ではピンホールによって細部を大きく抑え、写真の鮮明さをめぐる論争の中心に立った。1892年にはLinked Ringの創設に参加し、のちにKodak英国法人の経営者、キリスト教社会主義や社会改革運動の支援者となる。画面のぼけに加え、階級上昇、写真産業、展示制度、政治思想が交差する位置からピクトリアリズムを考えるうえで重要な写真家である。

写真史の論点 · ピクトリアリズム
ピクトリアリズム自然主義写真イギリス
写真史上の位置を読む→
347PHOTOGRAPHER
HB
HENRY HAMILTON BENNETT · 1843–1908
Photographer

ヘンリー・ハミルトン・ベネット

Henry Hamilton Bennett
アメリカ · 1843–1908 · 1870–1890s

1843年カナダ東部ファーナム生まれ。少年期にウィスコンシンへ移り、南北戦争で腕を負傷して大工仕事へ戻れなくなった後、1865年にキルボーン・シティ(現在のウィスコンシン・デルズ)で写真館を買い取った。ウィスコンシン川の岩場をステレオ写真の連続シリーズとして売り、《Stand Rock》では自作シャッターで跳躍を止め、量産設備や鉄道宣伝まで組み合わせてデルズの観光像を作った。Ho-Chunkの人々も商品写真へ組み込まれたため、地方景観の発見に加え、観光資本と先住民表象の歴史から読む必要がある。

写真史の論点 · 風景写真
風景写真発明・技術アメリカ
写真史上の位置を読む→
348PHOTOGRAPHER
HH
ALFRED HORSLEY HINTON · 1863–1908
Photographer

ホースリー・ヒントン

Alfred Horsley Hinton
イギリス · 1863–1908 · 1890–1910s

1863年ロンドン生まれ。少年期から風景を素描し、前景の草木や地形を素早く記録する手段としてカメラを使い始めたアルフレッド・ホースリー・ヒントンは、ピーター・ヘンリー・エマーソンの自然主義写真から刺激を受けつつ、霧、雲、川岸、田園を大きな明暗と階調で構成した。Linked Ringの活動、『The Amateur Photographer』編集、技法書、展覧会評を通じて、急増するアマチュア写真家に美術写真の制作法と評価基準を伝えた。

写真史の論点 · ピクトリアリズム
ピクトリアリズムイギリス
写真史上の位置を読む→
349PHOTOGRAPHER
JA
JAMES CRAIG ANNAN · 1864–1946
Photographer

ジェームズ・クレイグ・アナン

James Craig Annan
イギリス · 1864–1946 · 1890–1910s

1864年スコットランドのハミルトン生まれ。化学と自然哲学を学んだ後、写真家トーマス・アナンの家業で撮影と印刷に入り、1883年にウィーンでフォトグラヴュール技法を習得した。Linked Ringや『Camera Work』を通じて国際的なピクトリアリズムに参加し、自作の旅・肖像写真とヒル&アダムソンの1840年代のネガを同じ版画技術で再制作した。撮影、印刷、複製、展覧会、写真史の形成を連続した仕事として扱った点に特色がある。

写真史の論点 · ピクトリアリズム
ピクトリアリズムCamera Workイギリス
写真史上の位置を読む→
350PHOTOGRAPHER
JS
JOHN BENJAMIN STONE · 1838–1914
Photographer

ジョン・ベンジャミン・ストーン

John Benjamin Stone
イギリス · 1838–1914 · 1890–1910s

1838年バーミンガム近郊アストン生まれ。ガラス製造と製紙業で財を築き、地方政治家、国会議員として活動する一方、古物・地誌資料の収集から写真へ入り、英国各地の建築、祭礼、職業習慣、国会を大量の写真と詳細なキャプションで記録した。1897年にはNational Photographic Record Associationを主導し、撮影、分類、保存、公共アーカイブへの収蔵を一つの計画として整えた。写真を将来の歴史資料として制度化した人物であり、その制度がどの「英国」を保存対象に選んだかも現在の重要な批評点である。

写真史の論点 · ドキュメンタリー
ドキュメンタリー都市記録イギリス
写真史上の位置を読む→
351PHOTOGRAPHER
PM
PAUL MARTIN · 1864–1944
Photographer

ポール・マーティン

Paul Martin
イギリス · 1864–1944 · 1890–1910s

1864年フランス北東部エルブヴィル生まれ。少年期に英国へ移り、シアノタイプを試した後、木版職人として働きながら写真を趣味として続けたポール・マーティンは、1892年頃から包みのように偽装した小型乾板カメラでロンドンの市場、売り子、労働者、子どもを撮影した。昼は人々が撮影を意識する前の身振りを短い露光で捉え、夜はガス灯と濡れた路面を長時間露光した。《The Magazine Seller》《Trafalgar Square on a Very Wet Night》を通して、都市写真の時間と撮影者の存在感を変えた方法を検討する。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真都市記録イギリス
写真史上の位置を読む→
352PHOTOGRAPHER
TA
TEMPEST ANDERSON · 1846–1913
Photographer

テンペスト・アンダーソン

Tempest Anderson
イギリス · 1846–1913 · 1890–1910s

1846年ヨーク生まれ。眼科医として診療しながら山岳・氷河観察を続け、やがて火山学へ進んだテンペスト・アンダーソンは、乾板、パノラマ、幻灯を使って噴火と地形変化を記録した。1902年のスフリエール山・プレー山調査と『Volcanic Studies in Many Lands』を軸に、写真を現地観察、学会報告、公共講演へ連続させた科学写真の方法をたどる。

写真史の論点 · 科学写真
科学写真風景写真イギリス
写真史上の位置を読む→
353PHOTOGRAPHER
VB
VALENTINE BLANCHARD · 1831–1901
Photographer

ヴァレンタイン・ブランシャール

Valentine Blanchard
イギリス · 1831–1901 · 1839–1860s

1831年、イングランドのケンブリッジシャー生まれ。1850年代にロンドンで写真家となり、肖像、建築、ステレオ写真を制作した。湿板コロジオンの感光液と現像、明るいレンズ、馬車を改造した移動暗室を組み合わせ、1860年代初頭の《Instantaneous Views of London》では馬車や歩行者が行き交う街路を短時間露光で定着した。大型機材と現地処理が必要な時代に、建築の形に加えて都市の交通や群衆まで写真の歴史資料にできることを早い段階で示した。

写真史の論点 · 都市記録
都市記録発明・技術イギリス
写真史上の位置を読む→
356PHOTOGRAPHER
CW
CLARENCE H. WHITE · 1871–1925
Photographer

クラレンス・H・ホワイト

Clarence H. White
アメリカ · 1871–1925 · 1890–1910s

1871年、オハイオ州ウェスト・カーライル生まれのクラレンス・H・ホワイトは、簿記係を続けながら独学で写真を始め、妻や子ども、友人を自宅の窓辺や庭、早朝の光の中に配した作品で評価された。Photo-Secessionで活動した後、Arthur Wesley Dowのデザイン理論を写真教育へ取り込み、Clarence H. White Schoolから広告、ファッション、ドキュメンタリー、モダニズムへ進む世代を育てた。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派アメリカ
写真史上の位置を読む→
354PHOTOGRAPHER
AM
ADOLF DE MEYER · 1868–1946
Photographer

アドルフ・ド・メイヤー

Adolf de Meyer
フランス / イギリス / アメリカ · 1868–1946 · 1890–1910s

1868年、パリ生まれのアドルフ・ド・メイヤーは、家族や親しい友人のスナップから写真に入り、Linked Ring、Photo-Secessionを経て、ニジンスキーの《L’Après-midi d’un faune》、社交界肖像、静物、『Vogue』『Vanity Fair』『Harper’s Bazaar』のファッション写真へ進んだ。日本旅行で深めた平面構成と逆光、反射する布や宝飾の階調を誌面にも用い、美術写真と近代ファッション写真が接続する過程を考えるうえで重要な写真家である。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派フランス / イギリス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
355PHOTOGRAPHER
AK
ALEXANDER KEIGHLEY · 1861–1947
Photographer

アレグザンダー・キーグリー

Alexander Keighley
イギリス · 1861–1947 · 1890–1910s

1861年、ウェスト・ヨークシャーのキーグリーに生まれたアレグザンダー・キーグリーは、毛織物業の経営に携わりながら写真を続け、初期の演出人物写真から森、雪、農村、古建築、海外旅行の風景へ主題を広げた。撮影したネガを段階的に拡大し、その途中で細部を修整して炭素印画へ仕上げる方法と、Linked RingやYorkshire Photographic Unionを介した展覧会活動を通じ、地方のアマチュア制作を国際的な美術写真へ結びつけた。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムイギリス
写真史上の位置を読む→
357PHOTOGRAPHER
FJ
FRANCES BENJAMIN JOHNSTON · 1864–1952
Photographer

フランシス・ベンジャミン・ジョンストン

Frances Benjamin Johnston
アメリカ · 1864–1952 · 1890–1910s

1864年、ウェストヴァージニア州グラフトン生まれのフランシス・ベンジャミン・ジョンストンは、パリで美術を学んだ後、ワシントンD.C.で独立写真家となり、政治家肖像、雑誌報道、自画像、《Hampton Album》、庭園、南部建築調査まで仕事を広げた。依頼主や展示目的に応じて一枚の肖像、連続写真、索引付きアーカイブを使い分け、女性が写真を専門職として担う可能性と、記録写真が制度の価値観を帯びる問題を同時に残した。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
社会ドキュメンタリー建築写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
358PHOTOGRAPHER
FE
FRANK EUGENE · 1865–1936
Photographer

フランク・ユージーン

Frank Eugene
アメリカ / ドイツ · 1865–1936 · 1890–1910s

1865年、ニューヨーク生まれのフランク・ユージーンは、ミュンヘンで絵画を学び、肖像画制作の補助として使い始めた写真を、やがて独立した作品媒体へ変えていった。ネガの乳剤を針で削り、筆や鉛筆で描き直した像をフォトグラヴュールとして複製し、Photo-Secessionと『Camera Work』で発表した。後年はミュンヘン、ライプツィヒで写真教育にも携わり、写真、絵画、版画、教育をまたぐ制作を続けた。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派アメリカ / ドイツ
写真史上の位置を読む→
359PHOTOGRAPHER
FD
F. HOLLAND DAY · 1864–1933
Photographer

フレッド・ホランド・デイ

F. Holland Day
アメリカ · 1864–1933 · 1890–1910s

1864年、マサチューセッツ州ノーウッド生まれのF・ホランド・デイは、出版社Copeland and Dayで書物の紙、活字、挿絵、装丁に関わった後、写真で男性裸体、黒人青年、文学者、宗教的セルフポートレートを制作した。《The Seven Words》の連作、プラチナ印画、1900年ロンドン展を通じ、撮影だけでなく身体の演出、印画、配列、展示までを一つの制作として扱った。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムステージド写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
370PHOTOGRAPHER
KB
KARL BLOSSFELDT · 1865–1932
Photographer

カール・ブロスフェルト

Karl Blossfeldt
ドイツ · 1865–1932 · 1910–1920s

1865年、プロイセン王国ハルツ地方シーロに生まれたカール・ブロスフェルトは、植物の芽、茎、種子、花序を拡大し、単純な背景で撮影した造形教育者・写真家である。1890年代から工芸教育の教材として蓄積した写真は、1928年の『Urformen der Kunst』、1929年の《Film und Foto》を経て、新即物主義やNew Visionの文脈で再評価された。教育、倍率、比較、写真集、ベンヤミンやバタイユの同時代批評から、教材写真が近代写真へ読み替えられた過程を追う。

形態を比較する写真 · NEW OBJECTIVITY
新即物主義ドイツ
写真史上の位置を読む→
360PHOTOGRAPHER
EC
EDWARD S. CURTIS · 1868–1952
Photographer

エドワード・カーティス

Edward S. Curtis
アメリカ · 1868–1952 · 1890–1910s

1868年、アメリカのウィスコンシン州ホワイトウォーター近郊に生まれたエドワード・カーティスは、北米各地の先住民を撮影し、写真、文章、語彙、録音を1907〜30年刊の全20巻『The North American Indian』へまとめた写真家である。プラチナ印画、フォトグラヴュール、衣装や場面の演出による統一された像は広く流通する一方、「消滅する民族」という植民地主義的な時間観を強化した。同化政策、資金、先住民協力者、映画、現在の共同体による再解釈まで追う。

写真史の論点 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムアメリカ
写真史上の位置を読む→
361PHOTOGRAPHER
ES
ERICH SALOMON · 1886–1944
Photographer

エーリヒ・ザロモン

Erich Salomon
ドイツ · 1886–1944 · 1910–1920s

1886年ベルリン生まれのエーリヒ・ザロモンは、1920年代末からエルマノックス小型カメラと室内の自然光を用い、法廷、国際会議、外交官、政治家を公式行事の前後や進行中に撮影した写真家である。長くその場に留まり、フラッシュを避け、ときにカメラを隠す方法によって、疲労、雑談、待機、交渉の身振りをニュースにした。彼の仕事は、小型カメラの技術革新だけでなく、記者のアクセス、被写体との関係、撮影許可、雑誌の大量流通が一体になって成立した近代フォトジャーナリズムの条件を示す。

写真史の論点 · PHOTOJOURNALISM
フォトジャーナリズムドイツ
写真史上の位置を読む→
362PHOTOGRAPHER
FD
FRANTIŠEK DRTIKOL · 1883–1961
Photographer

フランティシェク・ドルティコル

František Drtikol
チェコ · 1883–1961 · 1910–1920s

1883年、オーストリア=ハンガリー帝国領ボヘミアのプシーブラムに生まれたフランティシェク・ドルティコルは、プラハの肖像スタジオを基盤に、裸体、幾何学的セット、強い光と影を構成した写真家である。象徴主義的な初期作から、1920年代のモダニスト裸体、1930年代の紙・木の人形へ進み、後年は仏教研究、翻訳、絵画へ活動を移した。身体、舞台、光を撮影前から設計する方法と、写真を離れるまで続いた精神的関心をたどる。

写真史の論点 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム
写真史上の位置を読む→
363PHOTOGRAPHER
HH
HANNAH HÖCH · 1889–1978
Photographer

ハンナ・ヘッヒ

Hannah Höch
ドイツ · 1889–1978 · 1910–1920s

1889年ドイツ、ゴータ生まれのハンナ・ヘッヒは、新聞、雑誌、広告の写真を切り抜き、異なる身体、機械、文字、民族資料の図像を不連続な縮尺で接続したベルリン・ダダの作家である。《Cut with the Kitchen Knife》や連作《From an Ethnographic Museum》では、ワイマール期の「新しい女性」、政治家、芸能人、非西洋文化の表象が衝突する。大量印刷が作る身体像をその印刷物自体から切り出し、ジェンダー、政治、人種化された分類が画像によって作られる仕組みを批判した。

写真史の論点 · DADA
ダダドイツ
写真史上の位置を読む→
364PHOTOGRAPHER
HP
HERBERT PONTING · 1870–1935
Photographer

ハーバート・ポンティング

Herbert Ponting
イギリス · 1870–1935 · 1910–1920s

1870年、イングランドのソールズベリーに生まれたハーバート・ポンティングは、日本やアジアを撮る旅行写真家を経て、スコットのTerra Nova遠征(1910–13)で公式写真家・映画撮影者を務めた。氷山、基地、科学者、船員をガラス乾板と映画で記録し、帰国後は幻灯講演、著書『The Great White South』、映画『The Great White Silence』へ再編集した。科学記録、探検広報、英雄化が同じ画像群からどう作られたかをたどる。

写真史の論点 · EXPEDITION
イギリス
写真史上の位置を読む→
365PHOTOGRAPHER
IC
IMOGEN CUNNINGHAM · 1883–1976
Photographer

イモージェン・カニンガム

Imogen Cunningham
アメリカ · 1883–1976 · 1910–1920s

1883年、アメリカのオレゴン州ポートランドに生まれたイモージェン・カニンガムは、植物、裸体、肖像、家族、工業景観、路上を70年以上撮影した写真家である。写真化学と商業スタジオの経験を基盤に、《Magnolia Blossom》、1929年の《Film und Foto》、1932年のGroup f/64(西海岸で鮮明な写真表現を掲げたグループ)、Martha Grahamや『Vanity Fair』の肖像へ展開した。家庭、職業、モダニズムが長期実践の中でどう結びついたかを追う。

写真史の論点 · STRAIGHT PHOTOGRAPHY
ストレート写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
366PHOTOGRAPHER
JJ
J. DUDLEY JOHNSTON · 1868–1955
Photographer

J・ダドリー・ジョンストン

J. Dudley Johnston
イギリス · 1868–1955 · 1890–1910s

1868年、イギリスのリヴァプールに生まれたJ・ダドリー・ジョンストンは、港湾都市やヴェネツィアをガム・ダイクロメート印画、オイル印画で制作したピクトリアリストである。1907年にLinked Ringへ参加し、1920年代以降はRPSの会長・名誉キュレーターとして歴史的写真を収集した。作品制作とコレクション形成を通じ、英国で芸術写真が制作・保存・研究される制度にどう関わったかをたどる。

写真史の論点 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムイギリス
写真史上の位置を読む→
367PHOTOGRAPHER
JV
JAMES VAN DER ZEE · 1886–1983
Photographer

ジェームズ・ヴァン・デル・ジー

James Van Der Zee
アメリカ · 1886–1983 · 1910–1920s

1886年マサチューセッツ州レノックス生まれのジェームズ・ヴァン・デル・ジーは、ハーレムの家族、恋人、花嫁、スポーツ団体、教会、UNIA、葬儀や街路を長期に撮影した写真家である。背景、小道具、衣服、照明、ネガ修整、手彩色、多重露光を組み合わせ、依頼者が望む自己像を写真家と共同で形にした。

写真史の論点 · PORTRAIT
ポートレートアメリカ
写真史上の位置を読む→
368PHOTOGRAPHER
JH
JOHN HEARTFIELD · 1891–1968
Photographer

ジョン・ハートフィールド

John Heartfield
ドイツ · 1891–1968 · 1930–1940s

1891年ベルリン近郊シュマルゲンドルフ生まれのジョン・ハートフィールドは、新聞写真、政治家の肖像、広告の文字を切断・合成し、週刊誌AIZや書籍表紙として大量印刷した政治フォトモンタージュの作家である。作品の核心はコラージュ技法だけでなく、制作、レタッチ、印刷、流通までを政治的介入の工程にした点にある。

写真史の論点 · DADA
ダダドイツ
写真史上の位置を読む→
369PHOTOGRAPHER
JS
JOSEF SUDEK · 1896–1976
Photographer

ヨゼフ・スデク

Josef Sudek
チェコ · 1896–1976 · 1930–1940s

1896年ボヘミアのコリーン生まれのヨゼフ・スデクは、プラハの街路、工場、広告用のガラス器、アトリエの窓、庭、静物を半世紀にわたり撮影した写真家である。建築・商業写真で身につけた物質観察と、戦時中以降の私的な反復撮影が連続している。

写真史の論点 · MODERNISM
モダニズム
写真史上の位置を読む→
371PHOTOGRAPHER
RP
RICHARD POLAK · 1870–1956
Photographer

リヒャルト・ポラック

Richard Polak
オランダ · 1870–1956 · 1890–1910s

1870年ロッテルダム生まれのリヒャルト・ポラックは、1910年代前半に17世紀オランダ絵画を思わせる室内を実際に組み、古い衣装の人物を演出して撮影した写真家である。《Photographs from Life in Old Dutch Costume》では、家具、衣装、モデル、北向きの光、プリントまでを一つの制作工程として統制した。

写真史の論点 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムオランダ
写真史上の位置を読む→
374PHOTOGRAPHER
BA
BERENICE ABBOTT · 1898–1991
Photographer

ベレニス・アボット

Berenice Abbott
アメリカ · 1898–1991 · 1930–1940s

1898年、米国オハイオ州スプリングフィールドに生まれたベレニス・アボットは、1920年代のパリでマン・レイの助手と肖像写真家を経験し、ウジェーヌ・アジェの作品保存に取り組んだ。1929年にニューヨークへ戻ると《Changing New York》を進め、戦後は科学写真へ向かった。

写真史の論点 · 都市記録
ストレート写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
375PHOTOGRAPHER
CB
CECIL BEATON · 1904–1980
Photographer

セシル・ビートン

Cecil Beaton
イギリス · 1904–1980 · 1930–1940s

1904年、ロンドンのハムステッドに生まれたセシル・ビートンは、十代から妹たちをモデルに演出写真を作り、1920年代後半に『Vogue』でファッションと社交界の肖像を撮り始めた。のちに英国王室、第二次大戦の情報省公式写真、舞台・映画美術へ活動を展開した。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真イギリス
写真史上の位置を読む→
376PHOTOGRAPHER
CC
CLAUDE CAHUN · 1894–1954
Photographer

クロード・カアン

Claude Cahun
フランス · 1894–1954 · 1930–1940s

1894年、フランス西部ナントにルーシー・シュウォブとして生まれたクロード・カアンは、1910年代から執筆、演劇、写真を行い、マルセル・ムーアと長く共同制作した。剃髪、衣装、仮面、鏡、二重像を使うセルフポートレートと、1930年の書物『Aveux non Avenus』で、一枚の肖像が人物の性別、人格、作者を確定できるという期待そのものを不安定にした。

写真史の論点 · セルフポートレート
シュルレアリスムフランス
写真史上の位置を読む→
378PHOTOGRAPHER
FH
FLORENCE HENRI · 1893–1982
Photographer

フローレンス・アンリ

Florence Henri
アメリカ / フランス · 1893–1982 · 1910–1920s

1893年、ニューヨークに生まれ、ヨーロッパ各地で育ったフローレンス・アンリは、音楽と絵画を学んだ後、1927年にデッサウのバウハウスへ滞在して写真へ進んだ。鏡、球体、果物、木枠、身体を配置する静物とセルフポートレートで、実物と反射、複数の視点を一枚の写真に重ねた。

写真史の論点 · MODERNISM
新しいヴィジョンアメリカフランス
写真史上の位置を読む→
386PHOTOGRAPHER
TM
TINA MODOTTI · 1896–1942
Photographer

ティナ・モドッティ

Tina Modotti
イタリア / メキシコ · 1896–1942 · 1910–1920s

1896年、イタリア北東部ウーディネに生まれたティナ・モドッティは、十代でサンフランシスコへ移住し、舞台と映画を経て写真へ進んだ。1923年からメキシコでエドワード・ウェストンと活動し、電線、建築、花、労働者、農民、壁画を撮影した。

写真史の論点 · MODERNISM
モダニズムイタリア
写真史上の位置を読む→
387PHOTOGRAPHER
UM
UMBO (OTTO UMBEHR) · 1902–1980
Photographer

ウンボ

Umbo (Otto Umbehr)
ドイツ · 1902–1980 · 1910–1920s

1902年、ドイツのデュッセルドルフに生まれたウンボ(オットー・ウンベール)は、1921年からヴァイマルのバウハウスでヨハネス・イッテンらに学び、ベルリン移住後に写真を始めた。近接肖像、急角度の俯瞰・仰角、夜景、長い影を用い、1928年創設のDEPHOTを通して挿絵雑誌へ写真を供給した。

写真史の論点 · PHOTOJOURNALISM
バウハウスドイツ
写真史上の位置を読む→
372PHOTOGRAPHER
AS
AARON SISKIND · 1903–1991
Photographer

アーロン・シスキン

Aaron Siskind
アメリカ · 1903–1991 · 1950–1960s

1903年、アメリカ、ニューヨーク市生まれ。アーロン・シスキンは、Photo Leagueの《Harlem Document》で社会状況を共同記録した後、壁の剥落、落書き、ロープ、路上の痕跡を近接して撮り、抽象絵画に接近する写真へ進んだ。

写真史の論点 · 抽象写真
社会ドキュメンタリーアメリカ
写真史上の位置を読む→
373PHOTOGRAPHER
AE
ALFRED EISENSTAEDT · 1898–1995
Photographer

アルフレッド・アイゼンスタット

Alfred Eisenstaedt
ドイツ / アメリカ · 1898–1995 · 1930–1940s

1898年、当時のドイツ帝国西プロイセン、ディルシャウ(現ポーランド、トチェフ)生まれ。アルフレッド・アイゼンスタットは、35ミリカメラと既存光を使い、政治家、芸術家、戦争終結の群衆、学校や休暇地の日常を『LIFE』へ送り続けた写真家である。

写真史の論点 · PHOTOJOURNALISM
フォトジャーナリズムドイツアメリカ
写真史上の位置を読む→
377PHOTOGRAPHER
EB
ERWIN BLUMENFELD · 1897–1969
Photographer

アーウィン・ブルーメンフェルド

Erwin Blumenfeld
ドイツ / アメリカ · 1897–1969 · 1950–1960s

1897年、ドイツ、ベルリン生まれ。アーウィン・ブルーメンフェルドは、ダダのコラージュからヌード、肖像、ファッション、カラー写真へ進み、アムステルダム、パリ、ニューヨークで制作した。

写真史の論点 · DADA
ダダドイツアメリカ
写真史上の位置を読む→
379PHOTOGRAPHER
FS
FREDERICK SOMMER · 1905–1999
Photographer

フレデリック・ゾマー

Frederick Sommer
アメリカ · 1905–1999 · 1930–1940s

1905年、イタリア・アングリに生まれたフレデリック・ゾマーは、ブラジルで育ち、造園を学んだのちアリゾナ州プレスコットを拠点に写真、素描、コラージュ、音楽的スコアを制作した。

写真史の論点 · 抽象写真
シュルレアリスムアメリカ
写真史上の位置を読む→
382PHOTOGRAPHER
IB
ILSE BING · 1899–1998
Photographer

イルゼ・ビング

Ilse Bing
ドイツ / フランス · 1899–1998 · 1930–1940s

1899年、ドイツ、フランクフルト・アム・マイン生まれのイルゼ・ビングは、美術史の博士論文に必要な建築写真をきっかけに写真を始め、ライカを手にパリの街路、建築、舞踊、ファッション、自画像を撮った。都市を歩く機動的な視点と、撮影者自身を画面に戻す自己検証が、同じ小型カメラから生まれている。

写真史の論点 · MODERNISM
モダニズムドイツ
写真史上の位置を読む→
383PHOTOGRAPHER
悍右
KANSUKE YAMAMOTO · 1914–1987
Photographer

山本悍右

Kansuke Yamamoto
日本 · 1914–1987 · 1930–1940s

1914年、愛知県名古屋市生まれの山本悍右は、写真、コラージュ、フォトグラム、詩、雑誌を往復し、日本のシュルレアリスムを長く実践した作家である。『夜の噴水』や不穏な物の配置は、1930年代の国際的な前衛思想を名古屋の出版・写真ネットワークと戦時下の検閲の中で実践する方法だった。

写真史の論点 · 日本写真
日本写真日本
写真史上の位置を読む→
384PHOTOGRAPHER
MM
MARTIN MUNKÁCSI · 1896–1963
Photographer

マルティン・ムンカーチ

Martin Munkácsi
ハンガリー / アメリカ · 1896–1963 · 1930–1940s

1896年、当時のオーストリア=ハンガリー帝国コロジュヴァール生まれのマルティン・ムンカーチは、スポーツ、街頭、芸能、ファッションを走る身体と急角度の構図で撮った写真家である。ベルリンの挿絵新聞で身につけた瞬間の判断を『Harper's Bazaar』へ持ち込み、報道写真の速度が衣服と身体の見せ方を変えた。

写真史の論点 · PHOTOJOURNALISM
フォトジャーナリズム
写真史上の位置を読む→
385PHOTOGRAPHER
忠彦
TADAHIKO HAYASHI · 1918–1990
Photographer

林忠彦

Tadahiko Hayashi
日本 · 1918–1990 · 1950–1960s

1918年、山口県徳山の写真館に生まれた林忠彦は、戦後東京の焼け跡、闇市、浮浪児と、太宰治、坂口安吾、三島由紀夫ら文士を雑誌のために撮った。路上のスナップと酒場や仕事場での肖像は、敗戦後に急増した雑誌メディアの同じ速度から生まれている。

写真史の論点 · 日本写真
日本写真肖像写真
写真史上の位置を読む→
388PHOTOGRAPHER
WG
WEEGEE (ARTHUR FELLIG) · 1899–1968
Photographer

ウィージー

Weegee (Arthur Fellig)
アメリカ · 1899–1968 · 1930–1940s

1899年、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったガリツィアに生まれたウィージーは、ニューヨークの殺人、火災、事故、夜の群衆を警察無線と直射フラッシュで撮った。『Naked City』では死体だけでなく、事件をのぞき込む人々、警官、新聞のキャプションまで都市のニュースを作る要素として扱った。

写真史の論点 · PHOTOJOURNALISM
フォトジャーナリズムアメリカ
写真史上の位置を読む→
389PHOTOGRAPHER
WR
WILLY RONIS · 1910–2009
Photographer

ウィリー・ロニス

Willy Ronis
フランス · 1910–2009 · 1950–1960s

1910年、パリに生まれたウィリー・ロニスは、街路、ベルヴィル=メニルモンタン、工場、ストライキ、家族を撮り、戦後フランスの人間主義写真を代表する写真家となった。1936年人民戦線期からの政治的関与と左派誌での報道を背景に、日常の身振りと都市の構図を結んだ。

写真史の論点 · ストリート写真
社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
390PHOTOGRAPHER
EB
ÉDOUARD BOUBAT · 1923–1999
Photographer

エドゥアール・ブーバ

Édouard Boubat
フランス · 1923–1999 · 1950–1960s

1923年、フランス・パリ生まれ。École Estienneでグラフィックと印刷に関わる教育を受け、第二次世界大戦後に写真を始めた。初期にはLellaを継続して撮影し、1951年のLa Huneでの展示を契機に雑誌『Réalités』の仕事へ進んだ。以後、同誌の取材でヨーロッパ、アジア、中東、南北アメリカを旅しながら、パリの街路、子ども、家族、旅先の人々を長く撮影した。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
391PHOTOGRAPHER
EH
ERNST HAAS · 1921–1986
Photographer

エルンスト・ハース

Ernst Haas
オーストリア / アメリカ · 1921–1986 · 1950–1960s

1921年、オーストリア・ウィーン生まれ。第二次世界大戦後に本格的に写真へ向かい、1947年に帰還兵と家族の再会を撮ったシリーズで注目された。1949年にロバート・キャパの招きでMagnum Photosへ参加し、その後ニューヨークを拠点に活動した。1950年代からKodachromeによるカラー、低速シャッター、流し撮り、反射、ぼけを探究し、『Life』のカラー・エッセイや映画関連の仕事、1962年のMoMA個展へ展開した。

写真史の論点 · カラー写真
カラー写真フォトジャーナリズムオーストリア / アメリカ
写真史上の位置を読む→
392PHOTOGRAPHER
GP
GORDON PARKS · 1912–2006
Photographer

ゴードン・パークス

Gordon Parks
アメリカ · 1912–2006 · 1950–1960s

1912年、アメリカ・カンザス州フォート・スコット生まれ。1930年代末に独学で写真を始め、シカゴで肖像・ファッション写真を手がけた後、1942年にFSA/OWIでロイ・ストライカーのもとに参加した。1948年から『Life』で活動し、人種差別、貧困、犯罪、家族、著名人をピクチャー・エッセイとして取材した。のちに小説、自伝、音楽、映画へ活動を広げ、『The Learning Tree』『Shaft』などを監督した。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
フォトジャーナリズム社会ドキュメンタリーアメリカ
写真史上の位置を読む→
393PHOTOGRAPHER
HC
HARRY CALLAHAN · 1912–1999
Photographer

ハリー・キャラハン

Harry Callahan
アメリカ · 1912–1999 · 1950–1960s

1912年、アメリカ・デトロイト生まれ。会社員として働きながら1938年ごろに写真を始め、Detroit Camera Guildとアンセル・アダムスのワークショップを経て、1946年からシカゴのInstitute of Designで教えた。1961年にRISDへ移り写真教育を整備し、妻エレノア、娘バーバラ、都市、草木や水面を、多重露光、接写、8×10判から35mmまでの異なる方法で反復撮影した。

写真史の論点 · モダニズム
モダニズム抽象写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
394PHOTOGRAPHER
SW
SABINE WEISS · 1924–2021
Photographer

サビーヌ・ヴァイス

Sabine Weiss
スイス / フランス · 1924–2021 · 1950–1960s

1924年、スイスのSaint-Gingolph生まれ。ジュネーヴのStudio Boissonnasで写真技術を学び、1945年に資格を得てスタジオを開いた。翌年パリへ移り、Willy Maywaldの助手を経て、1950年代からRaphoとVogueで活動した。街路、子ども、労働、夜景、芸術家を撮る自主制作と、ファッション、広告、雑誌報道の依頼を並行し、戦後フランスを拠点に長く写真家として活動した。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真社会ドキュメンタリースイス / フランス
写真史上の位置を読む→
395PHOTOGRAPHER
WB
WERNER BISCHOF · 1916–1954
Photographer

ヴェルナー・ビショフ

Werner Bischof
スイス · 1916–1954 · 1950–1960s

1916年、スイス・チューリヒ生まれ。チューリヒのKunstgewerbeschuleでハンス・フィンスラーに写真を学び、静物、広告、ファッション、雑誌制作を経験した。1942年から文化誌『Du』で仕事をし、戦後はヨーロッパの復興と難民生活を取材、1949年にMagnum Photosへ参加した。1951年以降はインド、日本、朝鮮、インドシナ、南米を撮影し、1954年にペルーで事故死した。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
フォトジャーナリズムドキュメンタリースイス
写真史上の位置を読む→
396PHOTOGRAPHER
CS
CHRISTER STRÖMHOLM · 1918–2002
Photographer

クリステル・ストレムホルム

Christer Strömholm
スウェーデン / フランス · 1918–2002 · 1950–1960s

クリステル・ストレムホルム(1918–2002)はスウェーデン、ストックホルム生まれ。絵画とグラフィック・アートを学び、戦後のパリで写真へ進み、1949年頃からドイツのFotoformと主観写真の動向に関わった。パリのPlace Blancheで知り合ったトランス女性たちを長期に撮影し、1962年から1974年までストックホルムのFotoskolanを率いた。1967年に写真集『Poste Restante』、1983年に『Vännerna från Place Blanche』を刊行し、1997年にHasselblad Awardを受賞した。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真社会ドキュメンタリースウェーデン / フランス
写真史上の位置を読む→
397PHOTOGRAPHER
DG
DAVID GOLDBLATT · 1930–2018
Photographer

デイヴィッド・ゴールドブラット

David Goldblatt
南アフリカ · 1930–2018 · 1970–1980s

デイヴィッド・ゴールドブラット(1930–2018)は南アフリカ、ランドフォンテイン生まれ。金鉱山の町で育ち、紳士服店で働きながら撮影を続け、父の死後に店を売却して1960年代初頭から写真に専念した。鉱山、アフリカーナー社会、住宅、道路、教会、土地を長期撮影し、『On the Mines』『Some Afrikaners Photographed』『The Transported of KwaNdebele』『The Structure of Things Then』などへまとめた。1989年にはMarket Photo Workshopを設立し、カラー作品にも取り組んだ。

写真史の論点 · 社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリー建築写真南アフリカ
写真史上の位置を読む→
398PHOTOGRAPHER
EE
ELLIOTT ERWITT · 1928–2023
Photographer

エリオット・アーウィット

Elliott Erwitt
フランス / アメリカ · 1928–2023 · 1950–1960s

エリオット・アーウィット(1928–2023)はフランス、パリ生まれ。ロシア系ユダヤ人の両親とヨーロッパからアメリカへ移住し、ロサンゼルスで写真を学んだ後、ニューヨークのNew Schoolで映画を学んだ。ロイ・ストライカーの調査写真、米軍での写真任務を経て、1953年にMagnum Photosへ参加した。報道、雑誌、広告、映画制作と並行し、犬、恋人、家族、観光客、政治家、街路の偶然を長く撮影した。1959年のニクソンとフルシチョフの《Kitchen Debate》など歴史的な報道写真でも知られる。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズムストリート写真フランス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
399PHOTOGRAPHER
RD
ROY DECARAVA · 1919–2009
Photographer

ロイ・デカラヴァ

Roy DeCarava
アメリカ · 1919–2009 · 1950–1960s

ロイ・デカラヴァ(1919–2009)はアメリカ、ニューヨークのハーレム生まれ。Cooper Unionで絵画と版画を学び、Harlem Community Art Centerなどを経て、版画の資料として使っていた写真を1940年代末から主な表現にした。1952年にGuggenheim Fellowshipを受け、1955年にはラングストン・ヒューズとの写真集『The Sweet Flypaper of Life』を刊行した。ジャズ、家族、街路、労働、政治運動を長く撮影し、1975年以降はHunter Collegeで写真教育にも携わった。

写真史の論点 · モダニズム
モダニズムドキュメンタリーアメリカ
写真史上の位置を読む→
400PHOTOGRAPHER
SL
SAUL LEITER · 1923–2013
Photographer

ソール・ライター

Saul Leiter
アメリカ · 1923–2013 · 1950–1960s

ソール・ライター(1923–2013)はアメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。ラビを目指して神学校で学んだ後、1946年に画家を志してニューヨークへ移り、リチャード・プーセット=ダート、W・ユージン・スミスらとの交流を通じて写真へ進んだ。1940年代末からカラー・スライドを使い、1950年代以降は『Harper’s Bazaar』などのファッション仕事と街路での個人制作を並行した。2006年の写真集『Early Color』以後、初期カラー作品が国際的に再評価された。

写真史の論点 · カラー写真
カラー写真ストリート写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
401PHOTOGRAPHER
1926—2009
VIVIAN MAIER · 1926–2009
Photographer

ヴィヴィアン・マイヤー

Vivian Maier
アメリカ / フランス · 1926–2009 · 1950–1960s

ヴィヴィアン・マイヤー(1926–2009)はアメリカ、ニューヨーク生まれ。幼少期から青年期にアメリカとフランスを往復し、1950年代初頭にニューヨークで撮影を始め、1956年以降は主にシカゴで乳母・ケア労働者として働きながら写真を続けた。Rolleiflexによる白黒の正方形写真に加え、35mmカラー、Super 8映画、録音も残した。生前に公的な写真家キャリアを築かず、作品の大半は未発表のまま分散したため、2007年以降の発見、収集、プリント、展覧会、研究を通じて作家像が形成された。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真セルフポートレートアメリカ / フランス
写真史上の位置を読む→
402PHOTOGRAPHER
ER
ED RUSCHA · 1937–
Photographer

エド・ルシェ

Ed Ruscha
アメリカ · 1937– · 1950–1960s

エド・ルシェ(1937–)は、ネブラスカ州オマハ生まれ、オクラホマシティ育ちのアメリカの美術家。1956年にロサンゼルスへ移り、Chouinard Art Instituteで商業美術を学んだ。Plantin Pressで活版印刷を経験し、広告制作や『Artforum』のレイアウトを経て、1960年代から絵画、版画、写真、映画、アーティストブックを制作してきた。現在もロサンゼルスを拠点に活動している。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート写真集アメリカ
写真史上の位置を読む→
403PHOTOGRAPHER
泰博
YASUHIRO ISHIMOTO · 1921–2012
Photographer

石元泰博

Yasuhiro Ishimoto
日本 / アメリカ · 1921–2012 · 1950–1960s

石元泰博(1921–2012)は、米国サンフランシスコに生まれ、高知で育った写真家である。戦時中の日系人収容所を経て、シカゴのInstitute of Designでハリー・キャラハン、アーロン・シスキンドらに学び、1953年に日本へ戻った。桂離宮、シカゴと東京の街路、伊勢神宮、現代建築を撮影し、写真集と展覧会を通して日米双方で活動した。

写真史の論点 · モダニズム
日本写真モダニズム建築写真日本 / アメリカ
写真史上の位置を読む→
404PHOTOGRAPHER
EA
EVE ARNOLD · 1912–2012
Photographer

イヴ・アーノルド

Eve Arnold
アメリカ / イギリス · 1912–2012 · 1950–1960s

イヴ・アーノルド(1912–2012)は、フィラデルフィア生まれ。ハーレムの黒人ファッションショーを出発点にMagnumへ入り、モンロー、公民権運動、出産、中国などを長期取材した。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズム肖像写真アメリカ / イギリス
写真史上の位置を読む→
405PHOTOGRAPHER
GB
GUY BOURDIN · 1928–1991
Photographer

ギイ・ブルダン

Guy Bourdin
フランス · 1928–1991 · 1950–1960s

ギイ・ブルダン(1928–1991)は、パリ生まれ。Man Rayとの交流を経て1955年からフランス版『Vogue』で活動し、シャルル・ジョルダンの広告などで強い色彩と演出写真を展開した。

写真史の論点 · ファッション写真
ファッション写真シュルレアリスムフランス
写真史上の位置を読む→
406PHOTOGRAPHER
IM
INGE MORATH · 1923–2002
Photographer

インゲ・モラス

Inge Morath
オーストリア / アメリカ · 1923–2002 · 1950–1960s

インゲ・モラス(1923–2002)は、グラーツ生まれ。翻訳者・編集者を経てMagnumに参加し、イラン、スペイン、ドナウ川流域、映画現場、芸術家の肖像を撮影した。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズム肖像写真オーストリア / アメリカ
写真史上の位置を読む→
407PHOTOGRAPHER
MR
MARC RIBOUD · 1923–2016
Photographer

マルク・リブー

Marc Riboud
フランス · 1923–2016 · 1950–1960s

マルク・リブー(1923–2016)は、リヨン近郊生まれ。1953年にMagnumへ参加し、中国、ベトナム、インド、アフリカを長期取材した。《エッフェル塔の塗装工》《花の少女》で知られる。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズム社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
409PHOTOGRAPHER
BD
BRUCE DAVIDSON · 1933–
Photographer

ブルース・デヴィッドソン

Bruce Davidson
アメリカ · 1933– · 1950–1960s

ブルース・デヴィッドソン(1933–)は、米国イリノイ州生まれ。1958年にMagnum Photosへ参加し、《Brooklyn Gang》《East 100th Street》《Subway》などニューヨークの共同体と公民権運動を長期にわたり撮影した。

写真史の論点 · 社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリーフォトジャーナリズムアメリカ
写真史上の位置を読む→
410PHOTOGRAPHER
DM
DUANE MICHALS · 1932–2026
Photographer

デュアン・マイケルズ

Duane Michals
アメリカ · 1932–2026 · 1950–1960s

デュアン・マイケルズ(1932–2026)、米国ペンシルベニア州マッキーズポート生まれ。大学卒業後にParsons School of Designで学び、グラフィックデザインの仕事を経て、1958年のソ連旅行を機に本格的に写真を始めた。1960年代から商業肖像と私的制作を並行し、《Chance Meeting》《Things Are Queer》《The Human Condition》などの連続写真、二重露光、手書きテキストによる作品を発表した。

写真史の論点 · ステージド写真
ステージド写真コンセプチュアル写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
411PHOTOGRAPHER
HN
HELMUT NEWTON · 1920–2004
Photographer

ヘルムート・ニュートン

Helmut Newton
ドイツ / オーストラリア / フランス · 1920–2004 · 1950–1960s

ヘルムート・ニュートン(1920–2004)、ドイツ・ベルリン生まれ。1936年からファッション写真家Yvaのスタジオで修業し、ナチ政権下の迫害を逃れて1938年にドイツを離れ、シンガポールを経てオーストラリアへ移住した。戦後はメルボルンでスタジオを構え、1961年にパリへ移った後、French Vogueをはじめとする国際誌を中心に活動した。

写真史の論点 · ファッション写真
ファッション写真ステージド写真ドイツ / オーストラリア / フランス
写真史上の位置を読む→
412PHOTOGRAPHER
一高
IKKO NARAHARA · 1931–2020
Photographer

奈良原一高

Ikko Narahara
日本 · 1931–2020 · 1950–1960s

奈良原一高(1931–2020)、福岡県生まれ。中央大学法学部を卒業後、早稲田大学大学院で美術史を学び、1956年の個展「人間の土地」で写真界に登場した。1959年に東松照明、細江英公らとVIVOを結成し、1962〜65年にヨーロッパ、1970〜74年にニューヨークへ滞在。《人間の土地》《王国》《ヨーロッパ・静止した時間》《消滅した時間》などを制作した。

写真史の論点 · 日本写真
日本写真ドキュメンタリー日本
写真史上の位置を読む→
413PHOTOGRAPHER
PC
PAUL CAPONIGRO · 1932–2024
Photographer

ポール・カポニグロ

Paul Caponigro
アメリカ / アイルランド · 1932–2024 · 1950–1960s

ポール・カポニグロ(1932–2024)、米国ボストン生まれ。幼少期からピアノを学び、十代で写真を始めた。1950年代後半にMinor Whiteのもとで学び、Ansel Adamsのゾーン・システムにも接しながら、米国、英国、アイルランドで森、石、古代遺構、静物を長期にわたり撮影した。《Redding Woods》《Stonehenge》《Avebury》などで知られる。

写真史の論点 · 風景写真
風景写真ストレート写真アメリカ / アイルランド
写真史上の位置を読む→
414PHOTOGRAPHER
SL
SERGIO LARRAÍN · 1931–2012
Photographer

セルヒオ・ラライン

Sergio Larraín
チリ · 1931–2012 · 1950–1960s

セルヒオ・ラライン(1931–2012)、チリ・サンティアゴ生まれ。1949年に米国へ渡って林学を学んだのち写真へ進み、1950年代からサンティアゴ、バルパライソ、ロンドンなどを撮影した。1959年にMagnumのアソシエイト、1961年に正会員となり、1960年代後半から職業写真の第一線を離れて、瞑想、文章、ドローイングへ時間を割いた。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真フォトジャーナリズムチリ
写真史上の位置を読む→
415PHOTOGRAPHER
DL
DANNY LYON · 1942–
Photographer

ダニー・ライアン

Danny Lyon
アメリカ · 1942– · 1950–1960s

ダニー・ライアン(1942–)は、ニューヨーク、ブルックリン生まれの写真家・映画作家である。シカゴ大学在学中の1962年にSNCCへ加わり、公民権運動のスタッフ写真家として南部を撮影した。その後、Chicago Outlaws Motorcycle Clubと生活を共にし、『The Bikeriders』を制作する。テキサス州の刑務所を長期取材した『Conversations with the Dead』では、写真、録音、手紙、公文書を交錯させた。

写真史の論点 · 社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリードキュメンタリーアメリカ
写真史上の位置を読む→
416PHOTOGRAPHER
JK
JOSEF KOUDELKA · 1938–
Photographer

ジョセフ・クーデルカ

Josef Koudelka
チェコ / フランス · 1938– · 1950–1960s

ジョセフ・クーデルカ(1938–)は、チェコスロヴァキア(現チェコ)のボスコヴィツェ生まれの写真家である。工学を学びながら写真を始め、1960年代前半にはプラハの劇場を撮影したのち、ロマ共同体への長期取材と1968年のプラハ侵攻の匿名発表へ進んだ。1970年に西欧へ移り、Magnum Photosへの参加を経て、『Exiles』とパノラマ作品へ展開した。

写真史の論点 · ドキュメンタリー
ドキュメンタリーフォトジャーナリズムチェコ
写真史上の位置を読む→
417PHOTOGRAPHER
LB
LARRY BURROWS · 1926–1971
Photographer

ラリー・バロウズ

Larry Burrows
イギリス · 1926–1971 · 1950–1960s

ラリー・バロウズ(1926–1971)は、ロンドン生まれのイギリス人写真家である。第二次世界大戦期にLIFE誌ロンドン支局の暗室助手となり、のちに同誌の写真家へ転じた。1962年からベトナム戦争を長期取材し、米軍部隊やヘリコプターに同行してカラーのピクチャー・エッセイを制作。1971年、ラオス上空で取材中のヘリコプターが撃墜され、同行記者とともに死亡した。

写真史の論点 · 戦争写真
戦争写真フォトジャーナリズムイギリス
写真史上の位置を読む→
418PHOTOGRAPHER
MS
MALICK SIDIBÉ · 1936–2016
Photographer

マリック・シディベ

Malick Sidibé
マリ · 1936–2016 · 1950–1960s

マリック・シディベ(1936–2016)は、フランス領スーダン(現マリ)のソロバ生まれの写真家である。バマコの工芸学校で素描と装飾を学び、写真家ジェラール・ギヤ=ギニャールの助手を経て1958年に独立した。Studio Malickを拠点に、結婚式や家族行事、夜のパーティー、スタジオ肖像を撮影し、独立前後から1970年代のバマコを商業写真と社交の両面から捉えた。

写真史の論点 · ポートレート
ポートレートドキュメンタリーマリ
写真史上の位置を読む→
419PHOTOGRAPHER
RD
RAYMOND DEPARDON · 1942–
Photographer

レイモン・ドパルドン

Raymond Depardon
フランス · 1942– · 1950–1960s

レイモン・ドパルドン(1942–)は、フランスのヴィルフランシュ=シュル=ソーヌ近郊の農家に生まれた写真家・映画監督である。地元の写真店で修業し、1958年にパリの写真家ルイ・フシュランのもとで学んだ。翌1959年にDalmas通信社で報道写真の仕事を始め、1966年にGammaを共同設立した。その後はMagnum Photosに加わり、戦争・政治報道と映画制作を並行する。後年は精神医療、司法、警察、農村、地方都市へ主題を広げ、写真・映画・文章を横断している。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズムドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
420PHOTOGRAPHER
高梨
YUTAKA TAKANASHI · 1935–
Photographer

高梨豊

Yutaka Takanashi
日本 · 1935– · 1970–1980s

高梨豊(1935–)は東京生まれの写真家で、日本大学で写真を学びながら、広告・デザインの仕事と作家活動を並行した。1968年に中平卓馬、多木浩二、岡田隆彦らと『PROVOKE』を創刊し、1974年に写真集『都市へ』を刊行。1970年代後半からは『町』で4×5カメラとカラーへ転じ、東京を異なる速度と機材で撮り続けた。

写真史の論点 · 日本写真
プロヴォーク日本写真日本
写真史上の位置を読む→
421PHOTOGRAPHER
BP
BERNARD PLOSSU · 1945–
Photographer

ベルナール・プロス

Bernard Plossu
フランス · 1945– · 1950–1960s

ベルナール・プロス(1945–)は、ベトナム南部ダラット生まれ、フランスを拠点とする写真家である。1965年のメキシコ旅行以後、旅・列車・街路・窓・家族・砂漠を50mmレンズで撮影した。『Le Voyage Mexicain』をはじめ、撮影から年月を隔てた写真集編集も制作の核となる。映画で培った時間感覚とFressonのマットな色調を重ね、写真・映画・写真集を横断しながら移動中の知覚を組み立てた。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真ストリート写真フランス
写真史上の位置を読む→
422PHOTOGRAPHER
EG
EMMET GOWIN · 1941–
Photographer

エメット・ゴーウィン

Emmet Gowin
アメリカ · 1941– · 1950–1960s

エメット・ゴーウィン(1941–)は、ヴァージニア州ダンヴィル生まれのアメリカ人写真家である。1960〜70年代には妻イーディスとその家族を大判カメラで撮り、親密な肖像を長期の共同作業として育てた。1980年代以降は火山・核施設・採掘地・灌漑農地を上空から撮影し、『Changing the Earth』へ展開する。家族の身体と地表を同じ注意深さで見続け、肖像と航空写真を一つの制作史へ結んだ。

写真史の論点 · 環境写真
家族写真環境写真アメリカ
写真史上の位置を読む→
423PHOTOGRAPHER
KS
KATHARINA SIEVERDING · 1941–
Photographer

カタリーナ・ジーヴァーディング

Katharina Sieverding
ドイツ · 1941– · 1950–1960s

カタリーナ・ジーヴァーディング(1941–)は、プラハ生まれ、デュッセルドルフとベルリンを拠点とするドイツ人美術家である。1960年代末の《Eigenbewegung》から、自己像を反復・合成する《Stauffenberg-Block》《Transformer》へ進んだ。写真はやがて巨大化し、映像や街頭ポスターへ展開する。写真・パフォーマンス・印刷物・公共空間を横断し、顔を政治・ジェンダー・戦後記憶が交差する媒体へ変えた。

写真史の論点 · コンセプチュアル
コンセプチュアルアートセルフポートレートドイツ
写真史上の位置を読む→
424PHOTOGRAPHER
MEM
MARY ELLEN MARK · 1940–2015
Photographer

メアリー・エレン・マーク

Mary Ellen Mark
アメリカ · 1940–2015 · 1950–1960s

メアリー・エレン・マーク(1940–2015)は、フィラデルフィア生まれのアメリカ人写真家である。『Ward 81』では精神科病棟に滞在し、『Falkland Road』ではムンバイの性労働者と長く向き合う。『Streetwise』ではシアトルの若者を写真と映画で追い、その後もTinyを三十年以上撮り続ける。雑誌・写真集・録音・映画を横断し、長期取材が生む親密さと編集する側の権力を同じ作品の中に残す。

写真史の論点 · 社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリーフォトジャーナリズムアメリカ
写真史上の位置を読む→
425PHOTOGRAPHER
MS
MICHAEL SCHMIDT · 1945–2014
Photographer

ミヒャエル・シュミット

Michael Schmidt
ドイツ · 1945–2014 · 1950–1960s

ミヒャエル・シュミット(1945–2014)は、ベルリン生まれのドイツ人写真家である。1970年代のベルリン連作では街区を灰色の階調で撮り、『Waffenruhe』では壁と若者を断片的なシークエンスへ組んだ。『Ein-heit』では自作写真と新聞・宣伝画像を混在させ、『Frauen』『Lebensmittel』では人物や食品へ対象を移した。Werkstatt für Photographieの創設を通じ、西ベルリンに写真教育と国際交流の場も築いた。

写真史の論点 · ドキュメンタリー
ドキュメンタリー写真集ドイツ
写真史上の位置を読む→
426PHOTOGRAPHER
RR
RAGHU RAI · 1942–2026
Photographer

ラグー・ライ

Raghu Rai
インド · 1942–2026 · 1950–1960s

ラグー・ライ(1942–2026)は、英領インドのジャング生まれ、デリーを拠点に活動したインド人写真家である。『The Statesman』『India Today』で政治・宗教・街路・災害を撮り、1977年にMagnum Photosへ加わった。群衆の中で複数の出来事が重なる画面と、1984年のボパール化学災害を数十年追う仕事を通じ、新聞写真・雑誌・写真集をまたぐ独立後インドの視覚史を築いた。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズムドキュメンタリーインド
写真史上の位置を読む→
427PHOTOGRAPHER
記憶
CHRISTIAN BOLTANSKI · 1944–2021
Photographer

クリスチャン・ボルタンスキー

Christian Boltanski
フランス · 1944–2021 · 1970–1980s

クリスチャン・ボルタンスキー(1944–2021)は、フランス・パリ生まれの美術家である。1960年代末に写真や所持品へ虚構を織り交ぜた自伝的作品を始め、1980年代に《Monuments》《Les Archives》を展開した。写真や文書、音・衣服を展示空間で組み合わせ、資料を保存しても個人の生を取り戻し切れない矛盾を扱った。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート家族写真フランス
写真史上の位置を読む→
428PHOTOGRAPHER
CA
CLAUDIA ANDUJAR · 1931–
Photographer

クラウディア・アンドゥハル

Claudia Andujar
ブラジル / スイス · 1931– · 1970–1980s

クラウディア・アンドゥハル(1931–)は、スイス・ヌーシャテル生まれの写真家、活動家である。米国を経て1955年にブラジルへ移住し、1971年からヤノマミの人々と長期的な関係を築いた。赤外線や再撮影を用いた作品のほか、医療用の番号付き肖像《Marcados》を制作し、1978年以降は土地権運動に参加した。

写真史の論点 · ドキュメンタリー
ドキュメンタリーアクティヴィズムブラジル
写真史上の位置を読む→
429PHOTOGRAPHER
GI
GRACIELA ITURBIDE · 1942–
Photographer

グラシエラ・イトゥルビデ

Graciela Iturbide
メキシコ · 1942– · 1970–1980s

グラシエラ・イトゥルビデ(1942–)は、メキシコシティ生まれの写真家である。1969年に映画を学び、マヌエル・アルバレス・ブラボの助手を経て撮影を本格化させた。1978年のセリ(コムカーク)取材と1979年から約十年続けたフチタンの撮影を通じ、儀礼や労働、鳥・人物を写真集の連続で結んだ。

写真史の論点 · ドキュメンタリー
ドキュメンタリーポートレートメキシコ
写真史上の位置を読む→
430PHOTOGRAPHER
HPF
HANS-PETER FELDMANN · 1941–2023
Photographer

ハンス=ペーター・フェルドマン

Hans-Peter Feldmann
ドイツ · 1941–2023 · 1970–1980s

ハンス=ペーター・フェルドマン(1941–2023)は、ドイツ・デュッセルドルフ生まれの美術家である。1960年代末から新聞写真や絵葉書・私写真を収集し、小冊子《Bilder》や連続写真《Time Series》を制作した。後に《100 Years》《Die Toten》や日用品を使う展示へ活動を広げ、画像の選択と配列が人や歴史の見え方を変える過程を作品にした。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
コンセプチュアルアート写真集ドイツ
写真史上の位置を読む→
431PHOTOGRAPHER
35
HENRY WESSEL · 1942–2018
Photographer

ヘンリー・ウェッセル

Henry Wessel
アメリカ · 1942–2018 · 1970–1980s

ヘンリー・ウェッセル(1942–2018)は、米国ニュージャージー州ティーネック生まれの写真家である。1960年代末から35mmカメラで米国各地を巡り、1975年の展覧会「New Topographics」に参加した。西部の道路や郊外住宅、看板・通行人を撮った仕事を《California and the West》《Night Walk》などの連作へ結実させた。

写真史の論点 · ニュー・トポグラフィックス
ニュー・トポグラフィックスストリート写真アメリカ写真
写真史上の位置を読む→
432PHOTOGRAPHER
JD/O
J. D. 'OKHAI OJEIKERE · 1930–2014
Photographer

J・D・オケイ・オジェイケレ

J. D. 'Okhai Ojeikere
ナイジェリア · 1930–2014 · 1970–1980s

J・D・オケイ・オジェイケレ(1930–2014)は、ナイジェリア南部オヴビオム生まれの写真家である。1950年代から官公庁やテレビ・広告業界で写真技術を磨き、1968年頃に女性の編み髪を長期撮影する《Hairstyles》を開始した。背面・側面からの白黒写真と髪型名を蓄積し、独立後ナイジェリアで移り変わる都市文化と身体装飾を記録した。

写真史の論点 · タイポロジー写真
タイポロジー写真ドキュメンタリーナイジェリア
写真史上の位置を読む→
433PHOTOGRAPHER
牛腸
SHIGEO GOCHO · 1946–1983
Photographer

牛腸茂雄

Shigeo Gocho
日本 · 1946–1983 · 1970–1980s

牛腸茂雄(1946–1983)は、新潟県加茂市生まれの写真家である。桑沢デザイン研究所で大辻清司に学び、『日々』(1971)、『SELF AND OTHERS』(1977)、『見慣れた街の中で』(1981)を刊行した。正面肖像と街頭スナップを軸に、写真集の見開きとページ順、製版指示まで設計した。

写真集という方法 · JAPAN
日本写真コンポラ写真私写真日本
写真史上の位置を読む→
01MOVEMENT
Pictorialism · MOVEMENT
Movement

ピクトリアリズム

Pictorialism
25 photographers linked

ピクトリアリズムは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、写真を絵画や版画に並ぶ美術として認めさせようとした国際的な潮流である。柔らかな焦点や手作業の印画技法ばかりが注目さ…

写真運動 · PICTORIALISM
Pictorialismジュリア・マーガレット・キャメロンデイヴィッド・オクタヴィアス・ヒル
写真史上の位置を読む→
02MOVEMENT
Photo-secession
Photo-Secession · MOVEMENT
Movement

写真分離派

Photo-Secession
7 photographers linked

写真分離派は、1902年にアルフレッド・スティーグリッツがニューヨークで立ち上げたグループで、写真を絵画や版画と同等の美術として認めさせるための制度運動だった。重要だった…

写真運動 · PHOTO-SECESSION
Photo-Secessionアルフレッド・スティーグリッツガートルード・ケーゼビア
写真史上の位置を読む→
03MOVEMENT
STRAIGHTPHOTOGRAPHY
Straight Photography · MOVEMENT
Movement

ストレート写真

Straight Photography
12 photographers linked

ストレート写真は、ピクトリアリズムの絵画的加工から距離を取り、レンズの鮮明さ、階調、構図、プリントの精度によって、写真固有の言語を組み立てようとした流れである。そこで重視…

写真運動 · STRAIGHT PHOTOGRAPHY
Straight Photographyフレデリック・H・エヴァンズアルフレッド・スティーグリッツ
写真史上の位置を読む→
04MOVEMENT
MODERNISM
Modernism · MOVEMENT
Movement

モダニズム

Modernism
18 photographers linked

モダニズム写真は、20世紀前半の都市化、工業化、印刷文化の拡大のなかで、写真を近代生活にふさわしい視覚言語へ変えようとした広い流れである。抽象、急角度、クローズアップ、反…

写真運動 · MODERNISM
Modernismポール・ストランドアルヴィン・ラングドン・コバーン
写真史上の位置を読む→
05MOVEMENT
SACHLICHKEIT
Neue Sachlichkeit · MOVEMENT
Movement

新即物主義

Neue Sachlichkeit
3 photographers linked

新即物主義は、1920年代ドイツで広がった芸術潮流で、感傷や表現主義的誇張を避け、事物や人物を冷静で明晰な視線のもとに置こうとした写真の実践である。しばしば「客観的」と要…

写真運動 · NEUE SACHLICHKEIT
Neue Sachlichkeitアウグスト・ザンダーアルベルト・レンガー=パッチュ
写真史上の位置を読む→
06MOVEMENT
New Vision
New Vision · MOVEMENT
Movement

新しいヴィジョン

New Vision
5 photographers linked

新しいヴィジョンは、1920年代から30年代にかけて、写真が人間の習慣的な見方を破り、近代の身体と都市にふさわしい知覚を訓練しうるという考えのもとで展開した視覚の潮流であ…

写真運動 · NEW VISION
New Visionラースロー・モホイ=ナジアレクサンドル・ロトチェンコ
写真史上の位置を読む→
11MOVEMENT
VisionR/P
Rayograph / Photogram · MOVEMENT
Movement

レイオグラフ

Rayograph / Photogram
2 photographers linked

レイオグラフは、マン・レイが自らのカメラレス写真に与えた名称で、印画紙の上に直接ものを置き、光を当てることで像を得る技法である。技法説明だけならフォトグラムと大きく変わり…

写真運動 · RAYOGRAPH / PHOTOGRAM
Rayograph / Photogramマン・レイラースロー・モホイ=ナジ
写真史上の位置を読む→
12MOVEMENT
N
Naturalistic Photography · MOVEMENT
Movement

自然主義写真

Naturalistic Photography
3 photographers linked

自然主義写真は、19世紀末にP・H・エマーソンが提唱した写真思想で、作為的な合成や寓意的演出を退け、実際の視覚経験に近い焦点と階調で自然や生活世界を撮ろうとした立場である…

写真運動 · NATURALISTIC PHOTOGRAPHY
Naturalistic Photographyピーター・ヘンリー・エマーソン
写真史上の位置を読む→
15MOVEMENT
Social documentary
Social Documentary · MOVEMENT
Movement

社会ドキュメンタリー

Social Documentary
25 photographers linked

社会ドキュメンタリーは、貧困、労働、住宅、移民、差別、災害といった社会問題を可視化し、改革や世論形成へつなげようとする写真実践である。単に現実を写すだけでなく、どの現実を…

写真運動 · SOCIAL DOCUMENTARY
Social Documentaryジェイコブ・リーストーマス・アナン
写真史上の位置を読む→
16MOVEMENT
PHOTOJOURNALISM
Photojournalism · MOVEMENT
Movement

フォトジャーナリズム

Photojournalism
27 photographers linked

フォトジャーナリズムは、時事的な出来事を写真で伝える実践であるが、その本体は一枚の決定的な写真だけにあるのではない。雑誌や新聞の編集、キャプション、レイアウト、配信、著作…

写真運動 · PHOTOJOURNALISM
Photojournalismジェルメーヌ・クリュルアンリ・カルティエ=ブレッソン
写真史上の位置を読む→
19MOVEMENT
Vision
Street Photography · MOVEMENT
Movement

ストリート写真

Street Photography
22 photographers linked

ストリート写真は、公共空間で起こる偶然の交差、人の身振り、看板、交通、匿名的な関係をとらえる写真実践である。単に街で撮れば成立するわけではなく、都市のリズムの中でどこに身…

写真運動 · STREET PHOTOGRAPHY
Street Photographyアンドレ・ケルテスウォーカー・エヴァンス
写真史上の位置を読む→
21MOVEMENT
(SHI-SHASHIN)
I-Photography (Shi-shashin) · MOVEMENT
Movement

私写真

I-Photography (Shi-shashin)
6 photographers linked

私写真は、1970年代以降の日本で強く意識された写真表現で、家族、恋人、部屋、身体、記憶、死といったきわめて近い領域を主題にしながら、単なる私記録ではなく、見ることと生き…

写真運動 · I-PHOTOGRAPHY (SHI-SHASHIN)
I-Photography (Shi-shashin)ジャック=アンリ・ラルティーグ荒木経惟
写真史上の位置を読む→
23MOVEMENT
PHOTOG——
Color Photography · MOVEMENT
Movement

カラー写真

Color Photography
6 photographers linked

カラー写真の歴史は、色を再現する技術の発明史だけではない。手彩色、オートクローム、コダクローム、雑誌広告、家庭用スナップ、美術館での受容をたどると、色は写真の意味を変える…

写真運動 · COLOR PHOTOGRAPHY
Color Photographyウィリアム・エグルストンアニー・リーボヴィッツ
写真史上の位置を読む→
24MOVEMENT
VisionLFC
Large-Format Color · MOVEMENT
Movement

大判カラー写真

Large-Format Color
2 photographers linked

大判カラー写真は、大型カメラの精密さとカラーの情報量を組み合わせ、写真を展覧会空間で絵画や映画と競合するスケールへ押し上げた実践である。単にサイズが大きいというだけでなく…

写真運動 · LARGE-FORMAT COLOR
Large-Format Colorアンドレアス・グルスキー
写真史上の位置を読む→
25MOVEMENT
D
Dusseldorf School · MOVEMENT
Movement

デュッセルドルフ派

Dusseldorf School
5 photographers linked

デュッセルドルフ派は、ベルント&ヒラ・ベッヒャーの教育を起点に、戦後ドイツの産業風景、博物館、群衆、市場、建築を、大判プリントとシリーズによって分析的に見せる写真の潮流で…

写真運動 · DUSSELDORF SCHOOL
Dusseldorf Schoolアンドレアス・グルスキーベルント&ヒラ・ベッヒャー
写真史上の位置を読む→
26MOVEMENT
TP
Typological Photography · MOVEMENT
Movement

タイポロジー写真

Typological Photography
5 photographers linked

タイポロジー写真は、似た種類の対象を同じ条件で反復撮影し、並べて比較することで、個々の物や人の差異と構造を読み取る写真の方法である。標本的で無表情に見えるが、その目的は個…

写真運動 · TYPOLOGICAL PHOTOGRAPHY
Typological Photographyアーヴィング・ペン潮田登久子
写真史上の位置を読む→
28MOVEMENT
Pictures generation
Pictures Generation · MOVEMENT
Movement

ピクチャーズ世代

Pictures Generation
3 photographers linked

ピクチャーズ世代は、1977年の展覧会「Pictures」を起点に語られる作家群で、広告、映画、雑誌、テレビの既成イメージを引用しながら、作者性、オリジナル、ジェンダー表…

写真運動 · PICTURES GENERATION
Pictures Generationシンディ・シャーマンバーバラ・クルーガー
写真史上の位置を読む→
29MOVEMENT
STAGEDPHOTOGRAPHY
Staged Photography · MOVEMENT
Movement

ステージド写真

Staged Photography
16 photographers linked

ステージド写真は、目の前で偶然起こる現実を待つのではなく、場面、光、人物配置、道具、時にはデジタル合成まで含めて状況を構成したうえで撮る写真である。写真は真実を機械的に写…

写真運動 · STAGED PHOTOGRAPHY
Staged Photographyリチャード・アヴェドンアニー・リーボヴィッツ
写真史上の位置を読む→
30MOVEMENT
FEMINISTPHOTOGRAPHY
Feminist Photography · MOVEMENT
Movement

フェミニズム写真

Feminist Photography
3 photographers linked

フェミニズム写真は、女性写真家の作品を集めたラベルではなく、写真が女性の身体、家事、欲望、広告、家族、労働をどのように表象してきたかを批判的に問う実践である。1970年代…

写真運動 · FEMINIST PHOTOGRAPHY
Feminist Photographyシンディ・シャーマンバーバラ・クルーガー
写真史上の位置を読む→
31MOVEMENT
PHOTOGRAPHY
Cinematographic Photography · MOVEMENT
Movement

シネマトグラフィック写真

Cinematographic Photography
2 photographers linked

シネマトグラフィック写真は、映画に似た見た目の静止画を並べる呼び名ではなく、一枚の写真が場面の前後、照明の人工性、登場人物の関係、物語の欠落をどこまで引き受けられるかをめ…

写真運動 · CINEMATOGRAPHIC PHOTOGRAPHY
Cinematographic Photographyジェフ・ウォール
写真史上の位置を読む→
32MOVEMENT
NEWTOPOGRAPHICS
New Topographics · MOVEMENT
Movement

ニュー・トポグラフィックス

New Topographics
7 photographers linked

ニュー・トポグラフィックスは、人間の手が加わった風景——郊外の宅地、工業団地、駐車場、造成地——を、感情を排した即物的で記述的なスタイルで撮る写真の系譜である。1975年、ニューヨーク州ロチェスターのジョージ・イーストマン・ハウスで開かれた展覧会「New Topographics: Photographs of a Man-Altered Landscape」に由来する。

写真運動 · NEW TOPOGRAPHICS
New Topographicsロバート・アダムスルイス・ボルツスティーヴン・ショア
写真史上の位置を読む→
33MOVEMENT
INTIMATE LIFE
Intimate Life · MOVEMENT
Movement

インティメイト・ライフ

Intimate Life
13 photographers linked

家族・恋人・友人、そして自分自身の生活という最も近い圏域を、日記のような距離から撮る写真の系譜。ラリー・クラーク『Tulsa』(1971年)を起点に、ナン・ゴールディン『The Ballad of Sexual Dependency』(1986年)で決定的な形式を得て、1990年代の欧米へ広がった。

写真運動 · INTIMATE LIFE
Intimate Lifeラリー・クラークナン・ゴールディンアンデルス・ペーターセン
写真史上の位置を読む→
34MOVEMENT
STILL LIFE
Contemporary Still Life · MOVEMENT
Movement

スティルライフ

Contemporary Still Life
6 photographers linked

スティルライフ(静物)は絵画の最も古いジャンルのひとつだが、1990年代以降の現代写真はこれを批評的な形式として更新した。食後の残り物、日用品、商品、路上の断片といった「取るに足らないもの」を注意深く撮ることで、消費・欲望・日常の物質性を可視化する。

写真運動 · CONTEMPORARY STILL LIFE
Contemporary Still Lifeローラ・レティンスキーヴァレリー・ベランガブリエル・オロスコ
写真史上の位置を読む→
35MOVEMENT
POSTINTERNET
Post-Internet Photography · MOVEMENT
Movement

ポストインターネット

Post-Internet Photography
5 photographers linked

ポストインターネットは、インターネットが目新しい技術ではなく日常の前提となった2000年代後半以降の条件に応答する実践を指す。写真においては、画像がスクリーン・SNS・ストックデータベースを循環する流通の条件そのものが主題になる。

写真運動 · POST-INTERNET PHOTOGRAPHY
Post-Internet Photographyアーティ・ヴィアカントケイト・ステシウアマリア・ウルマン
写真史上の位置を読む→
該当するカードが見つかりませんでした

出典 — 美術館・アーカイブ・専門資料(このページの §SRC に個別記載)

本文執筆 — AI

構成・編集 — 写真の座標 管理人

資料の収集と本文の執筆はAIが行い、構成と編集は管理人が行っています。事実関係は管理人がAIを用いて最終チェックしていますが、誤りが残っている可能性があります。正確さが必要な場合は、各ページ §SRC の一次資料をご確認ください。