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COUNTRIES/フランス ·France ·UPDATED 2026.06
COUNTRY · フランス
FR
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フランス

France

フランスに関わる写真家を、写真の発明から現代美術まで、各作家がどの時代・運動と結びつくのかとともにたどるページです。

Photographers 56 Country フランス Code FR Vol COUNTRY · FR
§ PH フランスの写真家
01FR
LD
LOUIS DAGUERRE · 1787–1851
Photographer

ルイ・ダゲール

Louis Daguerre
フランス · 1787–1851 · 1839–1860s

ダゲールはダゲレオタイプを発明し、1839年8月19日の公開により写真を事実上「全人類の所有物」とした。各プリントが複製不可能な一点物であるこの形式は、肖像写真の民主化を一方で進めながら、複製性というタルボットが切り開く方向とは根本的に異なる道を歩んだ。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術フランス
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05FR
NADAR
NADAR · 1820–1910
Photographer

ナダール

Nadar
フランス · 1820–1910 · 1839–1860s

ジャーナリスト・風刺漫画家として当代の文化人と深く交流していたナダールは、1853年頃から肖像写真家に転身し、グレーの無地背景と自然光のみで被写体の内面を引き出す革新的な方式を確立した。1858年の気球からの航空写真、1861年のパリ地下道での電灯撮影、1874年の印象派第1回展会場の無償提供と、…

写真史の論点 · ポートレート
ポートレートフランス
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06FR
FRA
GUSTAVE LE GRAY · 1820–1884
Photographer

ギュスターヴ・ル・グレー

Gustave Le Gray
フランス · 1820–1884 · 1839–1860s

パリで絵画を学んだル・グレーは1840年代後半から写真に転じ、ナダールらを育てた写真教育者でもあった。コンビネーション・プリント(複数ネガの合成)による海景写真の技術的革新と、湿板コロジオン法の改良(ワックス紙ネガ法)によって、1850年代の写真表現を技術的に主導した。

写真史の論点 · 風景写真
風景写真発明・技術フランス
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265FR
VisionFRA · 1765
NICÉPHORE NIÉPCE · 1765–1833
Photographer

ニセフォール・ニエプス

Nicéphore Niépce
フランス · 1765–1833 · 1839–1860s

ヘリオグラフィーを発明し、現存最古の写真「ル・グラの窓からの眺め」(1826〜27年頃)を残したニエプスは、光化学的な像の固定を初めて実現した人物である。1839年の公式発表でその功績はほぼ無視されたが、20世紀の写真史研究によって再評価され、写真の発明者として位置づけ直されている。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術ヘリオグラフィーフランス
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307FR / GB
AC
ANTOINE CLAUDET · 1797–1867
Photographer

アントワーヌ・クローデ

Antoine Claudet
フランス / イギリス · 1797–1867 · 1839–1860s

アントワーヌ・クローデは、フランスからロンドンへ移り、1840年代からダゲレオタイプ肖像館を運営した写真家・発明家。アデレード・ギャラリーやリージェント・ストリートの「Temple of Photography」で露光短縮、焦点測定、背景、手彩色を改良し、1850年代にはステレオ・ダゲレオタイプや立体視と屈折の研究へ進んだ。商業肖像と王立協会での光学研究を並行した彼の写真館は、撮影所、実験室、見世物、店舗という複数の機能を一つの空間に集めていた。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真発明・技術フランス / イギリス
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308FR
BF
BISSON FRÈRES · 1814–1876 / 1826–1900
Photographer

ビソン兄弟

Bisson Frères
フランス · 1814–1876 / 1826–1900 · 1839–1860s

ビソン兄弟は、ルイ=オーギュストと弟オーギュスト=ロザリーが1852–63年に共同で運営したパリの写真工房。大型ガラス・ネガとアルブメン・プリントでフランス各地・欧州の建築を高精細に撮影・出版し、1861年にはカメラ、薬品、携帯暗室を25人のポーターらと山上へ運びモンブラン撮影を実現した。建築では細部を比較できる出版図版を、山岳では都市の観客が実際には行けない高所の様子を伝える写真を作った。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真風景写真フランス
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310FR
HLS
HENRI LE SECQ · 1818–1882
Photographer

アンリ・ル・セック

Henri Le Secq
フランス · 1818–1882 · 1839–1860s

アンリ・ル・セックは、画家・版画家として学んだのちギュスターヴ・ル・グレーから紙ネガ技法を学び、1851年のミッション・エリオグラフィックでランス、ストラスブールなどの歴史建築を撮影した写真家。国家委嘱では修復判断に使える全景と細部が求められたが、ル・セックは斜光、近接、斜めの視点を選び、石の損傷や彫刻の凹凸まで強く写し出した。文化財記録に撮影位置と光の判断がどこまで影響するかを考えるうえで重要な作家である。

写真史の論点 · 建築写真
建築写真カロタイプフランス
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311FR
HB
HIPPOLYTE BAYARD · 1801–1887
Photographer

イポリット・バヤール

Hippolyte Bayard
フランス · 1801–1887 · 1839–1860s

イポリット・バヤールは、パリの大蔵省官吏として働きながら1839年に紙上直接陽画法を開発し、静物、石膏像、庭、自画像、パリの街路、歴史建築を撮った初期写真家。代表作《溺死者に扮した自画像》では、自身を死体として演じた像に手書きの文章を添え、発明者としての承認をめぐる状況を作品化した。その後は塩化銀紙、紙ネガ、ガラスネガも用い、1848年革命後のパリやミッション・エリオグラフィックの建築記録へ制作を広げた。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術セルフポートレートフランス
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315FR
LBE
LOUIS DÉSIRÉ BLANQUART-EVRARD · 1802–1872
Photographer

ルイ・デジレ・ブランカール=エヴラール

Louis Désiré Blanquart-Evrard
フランス · 1802–1872 · 1839–1860s

ルイ・デジレ・ブランカール=エヴラールは、リールを拠点に紙ネガ・ポジ法を改良し、1847年にフランス科学アカデミーへ工程を発表した写真技術者・出版者。1850年にはアルブミン紙の印画法を公表し、1851年にImprimerie photographiqueを開設した。自身の撮影に加え、シャルル・マルヴィル、マクシム・デュ・カンらのネガを多数印画し、建築、美術複製、旅行写真をアルバムや分冊として流通させた。写真を撮影後の印画、編集、出版まで含む生産工程として組織した人物である。

写真史の論点 · 発明・技術
発明・技術写真集フランス
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316FR
MDC
MAXIME DU CAMP · 1822–1894
Photographer

マクシム・デュ・カン

Maxime Du Camp
フランス · 1822–1894 · 1839–1860s

マクシム・デュ・カンは、ギュスターヴ・フローベールと1849–51年にエジプト、ヌビア、パレスチナを旅し、200点を超える紙ネガで遺跡を撮影した作家。正面性、真昼の光、人物による尺度表示を使い、遺跡の形と大きさを比較しやすい写真にした。1852年の写真集『Égypte, Nubie, Palestine et Syrie』では125点を同じ出版形式で提示したが、その画面は現地の生活より古代遺跡を優先し、19世紀フランスの考古学とオリエンタリズムの視線も伝えている。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真写真集フランス
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318FR
AD
ANDRÉ-ADOLPHE-EUGÈNE DISDÉRI · 1819–1889
Photographer

アンドレ・アドルフ・ディスデリ

André-Adolphe-Eugène Disdéri
フランス · 1819–1889 · 1839–1860s

1850年代半ばから1860年代の第二帝政期フランスで、カルト・ド・ヴィジット肖像を巨大な市場へ育てた写真家。四眼カメラと可動式ホルダーで一枚の湿板原板に複数ポーズを記録し、鶏卵紙をカード寸法に裁断して販売した。ナポレオン3世、ヴェルディ、市民の全身像、未裁断シート、家庭アルバムを手掛かりに、肖像写真が一回限りの注文品から、複数枚を交換・収集する大衆メディアへ変わった過程をたどる。

写真史の論点 · 肖像写真
肖像写真発明・技術フランス
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320FR
CN
CHARLES NÈGRE · 1820–1880
Photographer

シャルル・ネグル

Charles Nègre
フランス · 1820–1880 · 1839–1860s

1840年代末から1850年代のフランスで、絵画、紙ネガ写真、写真製版を往復した写真家・版画家。パリの《The Chimney Sweeps》、南フランスとシャルトルの建築、ヴァンセンヌ帝国療養所を撮り、さらに写真像をインクで刷るヘリオグラヴュールを改良した。動く市民を短い露光で捉えることと、建築の細部を退色しにくい印刷版へ残すことを同じ制作の問題として扱った点から、初期写真の「瞬間」と「複製」を読み直す。

写真史の論点 · カロタイプ
カロタイプ建築写真フランス
写真史上の位置を読む→
08FR
1830—1904
ÉTIENNE-JULES MAREY · 1830–1904
Photographer

エティエンヌ=ジュール・マレー

Étienne-Jules Marey
フランス · 1830–1904 · 1870–1890s

単一乾板に複数露光を重ねるクロノフォトグラフィーで、運動を時間の解析図として可視化した生理学者。マイブリッジが系列として時間を分解したのに対し、マレーは時間を一枚の画像に凝縮し、身体・労働・飛翔を科学的計測の対象へ変えた。

写真史の論点 · 科学写真
科学写真実験的技法フランス
写真史上の位置を読む→
10FR
MARVILLE
CHARLES MARVILLE · 1813–1879
Photographer

シャルル・マルヴィル

Charles Marville
フランス · 1813–1879 · 1870–1890s

ハウスマンによるパリ改造を前後して、旧市街の消滅と新パリの出現を市の委嘱のもとで記録した写真家。行政的記録として依頼された仕事が、都市の自己表象を構成する視覚アーカイブとして再評価されている。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー都市記録フランス
写真史上の位置を読む→
18FR
PARIS1859
ROBERT DEMACHY · 1859–1936
Photographer

ロベール・ドマシー

Robert Demachy
フランス · 1859–1936 · 1890–1910s

ロベール・ドマシーは、ゴム重クロム酸塩プロセスをピクトリアリズム写真の核心的な手法として擁護したパリの写真家。裕福なアマチュアとして制作を行いながら、スティーグリッツや『カメラ・ワーク』との交流を通じて国際的な芸術写真運動に参与し、手の介入による写真のイメージ変容が芸術性の根拠であることを論じた。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズムフランス
写真史上の位置を読む→
55FR
街CITY
EUGÈNE ATGET · 1857–1927
Photographer

ウジェーヌ・アジェ

Eugène Atget
フランス · 1857–1927 · 1890–1910s

アジェがカメラを手にしたのは1897年頃、40歳のときだった。俳優と画家への夢を断ち、「芸術家のためのドキュメント」(Documents pour artistes)と名刺に刷り、画家や工芸職人にパリの参照写真を売ることを生業にした。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー都市記録MoMA
写真史上の位置を読む→
60FR
PARIS1894
JACQUES HENRI LARTIGUE · 1894–1986
Photographer

ジャック=アンリ・ラルティーグ

Jacques Henri Lartigue
フランス · 1894–1986 · 1890–1910s

ジャック=アンリ・ラルティーグが写真を始めたのは1901年、7歳のときだった。裕福な実業家の父から与えられたカメラで、ブーローニュの屋敷での家族の遊び・初期飛行機の実験・自動車レース・スキーを撮り続けた。

写真史の論点 · プライベート写真
プライベート写真MoMAフランス
写真史上の位置を読む→
61FR
DocumentaryFRA · 1873
PAUL GÉNIAUX · 1873–1930
Photographer

ポール・ジェニオー

Paul Géniaux
フランス · 1873–1930 · 1890–1910s

ポール・ジェニオーはブルターニュ出身のフランス人写真家で、1900年前後のパリの街頭職人・小商人・行商人を記録した。兄シャルルと「ジェニオー兄弟」として活動し、ブルターニュの伝統的な生活と都市パリの日常を撮り続けた。

読む報道写真 · DOCUMENTARY
ドキュメンタリー社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
62FR
L
LOUIS VAIRE · 1865–1924
Photographer

ルイ・ヴェール

Louis Vaire
フランス · 1865–1924 · 1890–1910s

このサイトでは「ルイ・ヴェール(louis-vaire)」として登録されているが、資料上は Louis Vert(ルイ・ヴェール、1865–1924)として確認される。パリの街頭職業人を1900年から1906年にかけて記録し、ミュゼ・カルナヴァレに作品が所蔵される。

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
写真史上の位置を読む→
354FR / GB / US
AM
ADOLF DE MEYER · 1868–1946
Photographer

アドルフ・ド・メイヤー

Adolf de Meyer
フランス / イギリス / アメリカ · 1868–1946 · 1890–1910s

1868年、パリ生まれのアドルフ・ド・メイヤーは、家族や親しい友人のスナップから写真に入り、Linked Ring、Photo-Secessionを経て、ニジンスキーの《L’Après-midi d’un faune》、社交界肖像、静物、『Vogue』『Vanity Fair』『Harper’s Bazaar』のファッション写真へ進んだ。日本旅行で深めた平面構成と逆光、反射する布や宝飾の階調を誌面にも用い、美術写真と近代ファッション写真が接続する過程を考えるうえで重要な写真家である。

制度を作る写真 · PICTORIALISM
ピクトリアリズム写真分離派フランス / イギリス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
21US / FR
MR
MAN RAY · 1890–1976
Photographer

マン・レイ

Man Ray
アメリカ / フランス · 1890–1976 · 1910–1920s

ダダとシュルレアリスムの中心で活動したアメリカ生まれの作家。暗室での偶然と光の操作によるRayograph、ソラリゼーション、ファッション写真などを通じ、写真を記録装置から物と光が変容する前衛的な実験の場へと転換した。

写真史の論点 · ダダ
ダダシュルレアリスムレイオグラフ
写真史上の位置を読む→
378US / FR
FH
FLORENCE HENRI · 1893–1982
Photographer

フローレンス・アンリ

Florence Henri
アメリカ / フランス · 1893–1982 · 1910–1920s

1893年、ニューヨークに生まれ、ヨーロッパ各地で育ったフローレンス・アンリは、音楽と絵画を学んだ後、1927年にデッサウのバウハウスへ滞在して写真へ進んだ。鏡、球体、果物、木枠、身体を配置する静物とセルフポートレートで、実物と反射、複数の視点を一枚の写真に重ねた。

写真史の論点 · MODERNISM
新しいヴィジョンアメリカフランス
写真史上の位置を読む→
27FR
HCB
HENRI CARTIER-BRESSON · 1908–2004
Photographer

アンリ・カルティエ=ブレッソン

Henri Cartier-Bresson
フランス · 1908–2004 · 1930–1940s

絵画で培った構成感覚を、ライカの機動性と街頭の偶然に結びつけ、日常や政治的出来事の一瞬を「写真で読む」形式へ変えた写真家。『Images à la Sauvette』、英語版『The Decisive Moment』、マグナム・フォトを通じて、構図、時間、報道、写真集編集を結びつける見方を広げた。

都市と瞬間 · STREET
決定的瞬間フォトジャーナリズムストリート写真
写真史上の位置を読む→
74HU / FR
夜NIGHT
BRASSAÏ · 1899–1984
Photographer

ブラッサイ

Brassaï
ハンガリー / フランス · 1899–1984 · 1930–1940s

ハンガリー出身の写真家として1930年代のパリに定住し、夜の都市、娼館、カフェ、グラフィティを記録した。写真集『Paris de Nuit』は、夜の都市を詩的・社会的な構造として組み立てた最初期の写真集のひとつとして位置づけられる。

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
MoMA
写真史上の位置を読む→
77FR
愛LOVE
ROBERT DOISNEAU · 1912–1994
Photographer

ロベール・ドアノー

Robert Doisneau
フランス · 1912–1994 · 1930–1940s

ロベール・ドアノーは、パリ郊外・労働・広告・演出を横断しながら、戦後フランスのヒューマニスト写真の制度を作り上げた写真家。偶然と演出のあいだにある独自の観察眼は、「パリの恋人写真家」という単一の受容像を超えた実践の複層性を持つ。

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
写真史上の位置を読む→
78SK / FR
FK
FRANÇOIS KOLLAR · 1904–1979
Photographer

フランソワ・コラー

François Kollar
スロバキア / フランス · 1904–1979 · 1930–1940s

スロバキア出身の移民写真家として、1930年代フランスの全産業を横断して記録した委嘱写真集『La France travaille』(全15巻)を残した。産業・労働・広告・ファッションが同一の視覚言語で接続される仕事は、委嘱写真という制度が国民的イメージをいかに形成するかを示す事例として読まれてい…

写真史の入口 · PHOTO HISTORY
写真史上の位置を読む→
376FR
CC
CLAUDE CAHUN · 1894–1954
Photographer

クロード・カアン

Claude Cahun
フランス · 1894–1954 · 1930–1940s

1894年、フランス西部ナントにルーシー・シュウォブとして生まれたクロード・カアンは、1910年代から執筆、演劇、写真を行い、マルセル・ムーアと長く共同制作した。剃髪、衣装、仮面、鏡、二重像を使うセルフポートレートと、1930年の書物『Aveux non Avenus』で、一枚の肖像が人物の性別、人格、作者を確定できるという期待そのものを不安定にした。

写真史の論点 · セルフポートレート
シュルレアリスムフランス
写真史上の位置を読む→
382DE / FR
IB
ILSE BING · 1899–1998
Photographer

イルゼ・ビング

Ilse Bing
ドイツ / フランス · 1899–1998 · 1930–1940s

1899年、ドイツ、フランクフルト・アム・マイン生まれのイルゼ・ビングは、美術史の博士論文に必要な建築写真をきっかけに写真を始め、ライカを手にパリの街路、建築、舞踊、ファッション、自画像を撮った。都市を歩く機動的な視点と、撮影者自身を画面に戻す自己検証が、同じ小型カメラから生まれている。

写真史の論点 · MODERNISM
モダニズムドイツ
写真史上の位置を読む→
389FR
WR
WILLY RONIS · 1910–2009
Photographer

ウィリー・ロニス

Willy Ronis
フランス · 1910–2009 · 1950–1960s

1910年、パリに生まれたウィリー・ロニスは、街路、ベルヴィル=メニルモンタン、工場、ストライキ、家族を撮り、戦後フランスの人間主義写真を代表する写真家となった。1936年人民戦線期からの政治的関与と左派誌での報道を背景に、日常の身振りと都市の構図を結んだ。

写真史の論点 · ストリート写真
社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
390FR
EB
ÉDOUARD BOUBAT · 1923–1999
Photographer

エドゥアール・ブーバ

Édouard Boubat
フランス · 1923–1999 · 1950–1960s

1923年、フランス・パリ生まれ。École Estienneでグラフィックと印刷に関わる教育を受け、第二次世界大戦後に写真を始めた。初期にはLellaを継続して撮影し、1951年のLa Huneでの展示を契機に雑誌『Réalités』の仕事へ進んだ。以後、同誌の取材でヨーロッパ、アジア、中東、南北アメリカを旅しながら、パリの街路、子ども、家族、旅先の人々を長く撮影した。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
394CH / FR
SW
SABINE WEISS · 1924–2021
Photographer

サビーヌ・ヴァイス

Sabine Weiss
スイス / フランス · 1924–2021 · 1950–1960s

1924年、スイスのSaint-Gingolph生まれ。ジュネーヴのStudio Boissonnasで写真技術を学び、1945年に資格を得てスタジオを開いた。翌年パリへ移り、Willy Maywaldの助手を経て、1950年代からRaphoとVogueで活動した。街路、子ども、労働、夜景、芸術家を撮る自主制作と、ファッション、広告、雑誌報道の依頼を並行し、戦後フランスを拠点に長く写真家として活動した。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真社会ドキュメンタリースイス / フランス
写真史上の位置を読む→
396SE / FR
CS
CHRISTER STRÖMHOLM · 1918–2002
Photographer

クリステル・ストレムホルム

Christer Strömholm
スウェーデン / フランス · 1918–2002 · 1950–1960s

クリステル・ストレムホルム(1918–2002)はスウェーデン、ストックホルム生まれ。絵画とグラフィック・アートを学び、戦後のパリで写真へ進み、1949年頃からドイツのFotoformと主観写真の動向に関わった。パリのPlace Blancheで知り合ったトランス女性たちを長期に撮影し、1962年から1974年までストックホルムのFotoskolanを率いた。1967年に写真集『Poste Restante』、1983年に『Vännerna från Place Blanche』を刊行し、1997年にHasselblad Awardを受賞した。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真社会ドキュメンタリースウェーデン / フランス
写真史上の位置を読む→
398FR / US
EE
ELLIOTT ERWITT · 1928–2023
Photographer

エリオット・アーウィット

Elliott Erwitt
フランス / アメリカ · 1928–2023 · 1950–1960s

エリオット・アーウィット(1928–2023)はフランス、パリ生まれ。ロシア系ユダヤ人の両親とヨーロッパからアメリカへ移住し、ロサンゼルスで写真を学んだ後、ニューヨークのNew Schoolで映画を学んだ。ロイ・ストライカーの調査写真、米軍での写真任務を経て、1953年にMagnum Photosへ参加した。報道、雑誌、広告、映画制作と並行し、犬、恋人、家族、観光客、政治家、街路の偶然を長く撮影した。1959年のニクソンとフルシチョフの《Kitchen Debate》など歴史的な報道写真でも知られる。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズムストリート写真フランス / アメリカ
写真史上の位置を読む→
401US / FR
1926—2009
VIVIAN MAIER · 1926–2009
Photographer

ヴィヴィアン・マイヤー

Vivian Maier
アメリカ / フランス · 1926–2009 · 1950–1960s

ヴィヴィアン・マイヤー(1926–2009)はアメリカ、ニューヨーク生まれ。幼少期から青年期にアメリカとフランスを往復し、1950年代初頭にニューヨークで撮影を始め、1956年以降は主にシカゴで乳母・ケア労働者として働きながら写真を続けた。Rolleiflexによる白黒の正方形写真に加え、35mmカラー、Super 8映画、録音も残した。生前に公的な写真家キャリアを築かず、作品の大半は未発表のまま分散したため、2007年以降の発見、収集、プリント、展覧会、研究を通じて作家像が形成された。

写真史の論点 · ストリート写真
ストリート写真セルフポートレートアメリカ / フランス
写真史上の位置を読む→
405FR
GB
GUY BOURDIN · 1928–1991
Photographer

ギイ・ブルダン

Guy Bourdin
フランス · 1928–1991 · 1950–1960s

ギイ・ブルダン(1928–1991)は、パリ生まれ。Man Rayとの交流を経て1955年からフランス版『Vogue』で活動し、シャルル・ジョルダンの広告などで強い色彩と演出写真を展開した。

写真史の論点 · ファッション写真
ファッション写真シュルレアリスムフランス
写真史上の位置を読む→
407FR
MR
MARC RIBOUD · 1923–2016
Photographer

マルク・リブー

Marc Riboud
フランス · 1923–2016 · 1950–1960s

マルク・リブー(1923–2016)は、リヨン近郊生まれ。1953年にMagnumへ参加し、中国、ベトナム、インド、アフリカを長期取材した。《エッフェル塔の塗装工》《花の少女》で知られる。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズム社会ドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
411DE / AU / FR
HN
HELMUT NEWTON · 1920–2004
Photographer

ヘルムート・ニュートン

Helmut Newton
ドイツ / オーストラリア / フランス · 1920–2004 · 1950–1960s

ヘルムート・ニュートン(1920–2004)、ドイツ・ベルリン生まれ。1936年からファッション写真家Yvaのスタジオで修業し、ナチ政権下の迫害を逃れて1938年にドイツを離れ、シンガポールを経てオーストラリアへ移住した。戦後はメルボルンでスタジオを構え、1961年にパリへ移った後、French Vogueをはじめとする国際誌を中心に活動した。

写真史の論点 · ファッション写真
ファッション写真ステージド写真ドイツ / オーストラリア / フランス
写真史上の位置を読む→
416CZ / FR
JK
JOSEF KOUDELKA · 1938–
Photographer

ジョセフ・クーデルカ

Josef Koudelka
チェコ / フランス · 1938– · 1950–1960s

ジョセフ・クーデルカ(1938–)は、チェコスロヴァキア(現チェコ)のボスコヴィツェ生まれの写真家である。工学を学びながら写真を始め、1960年代前半にはプラハの劇場を撮影したのち、ロマ共同体への長期取材と1968年のプラハ侵攻の匿名発表へ進んだ。1970年に西欧へ移り、Magnum Photosへの参加を経て、『Exiles』とパノラマ作品へ展開した。

写真史の論点 · ドキュメンタリー
ドキュメンタリーフォトジャーナリズムチェコ
写真史上の位置を読む→
419FR
RD
RAYMOND DEPARDON · 1942–
Photographer

レイモン・ドパルドン

Raymond Depardon
フランス · 1942– · 1950–1960s

レイモン・ドパルドン(1942–)は、フランスのヴィルフランシュ=シュル=ソーヌ近郊の農家に生まれた写真家・映画監督である。地元の写真店で修業し、1958年にパリの写真家ルイ・フシュランのもとで学んだ。翌1959年にDalmas通信社で報道写真の仕事を始め、1966年にGammaを共同設立した。その後はMagnum Photosに加わり、戦争・政治報道と映画制作を並行する。後年は精神医療、司法、警察、農村、地方都市へ主題を広げ、写真・映画・文章を横断している。

写真史の論点 · フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズムドキュメンタリーフランス
写真史上の位置を読む→
421FR
BP
BERNARD PLOSSU · 1945–
Photographer

ベルナール・プロス

Bernard Plossu
フランス · 1945– · 1950–1960s

ベルナール・プロス(1945–)は、ベトナム南部ダラット生まれ、フランスを拠点とする写真家である。1965年のメキシコ旅行以後、旅・列車・街路・窓・家族・砂漠を50mmレンズで撮影した。『Le Voyage Mexicain』をはじめ、撮影から年月を隔てた写真集編集も制作の核となる。映画で培った時間感覚とFressonのマットな色調を重ね、写真・映画・写真集を横断しながら移動中の知覚を組み立てた。

写真史の論点 · 旅写真
旅写真ストリート写真フランス
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427FR
記憶
CHRISTIAN BOLTANSKI · 1944–2021
Photographer

クリスチャン・ボルタンスキー

Christian Boltanski
フランス · 1944–2021 · 1970–1980s

クリスチャン・ボルタンスキー(1944–2021)は、フランス・パリ生まれの美術家である。1960年代末に写真や所持品へ虚構を織り交ぜた自伝的作品を始め、1980年代に《Monuments》《Les Archives》を展開した。写真や文書、音・衣服を展示空間で組み合わせ、資料を保存しても個人の生を取り戻し切れない矛盾を扱った。

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コンセプチュアルアート家族写真フランス
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153FR
M
MARINE HUGONNIER · 1969–
Photographer

マリーヌ・ユゴニエ

Marine Hugonnier
フランス · 1969– · 1980–1990s

1969年生まれのフランス・イギリス系アーティスト。映像・写真・インスタレーション・アーティストブックを横断し、政治的・軍事的・経済的システムの中でいかに映像が生産・媒介・流通するかを問う。

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コンセプチュアルアート
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200MA / FR
YB
YTO BARRADA · 1971–
Photographer

イト・バラダ

Yto Barrada
モロッコ / フランス · 1971– · 1990–2000s

イト・バラダ(1971年生まれ、フランス・モロッコ)は、写真・映像・インスタレーション・アーカイブにわたる実践で、タンジェを拠点に国境・都市変容・移動の政治を探るアーティスト。地政学的問題を壮大なイメージではなく、街路・建物・日常的な物体の微細な変化を通じて可視化する。

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コンセプチュアルアート
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201FR
1990
VALÉRIE BELIN · 1964–
Photographer

ヴァレリー・ベラン

Valérie Belin
フランス · 1964– · 1990–2000s

ヴァレリー・ベラン(1964年フランス生まれ)は、ポートレート・スティルライフ・ボディ・商品など多様な被写体を通じて、超精細な描写と人工性の間の不安定な関係を探る写真家。記述の正確さをそれ自体として追求することで、被写体の存在論的地位を宙吊りにする。

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スティルライフ
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210FR
FRA
CLAUDE CLOSKY · 1963–
Photographer

クロード・クロスキー

Claude Closky
フランス · 1963– · 1990–2000s

クロード・クロスキー(1963年フランス生まれ)は、ウェブサイト・出版・写真・映像・コラージュを横断し、情報の反復・消費文化・日常的視覚言語の不条理を分析するアーティスト。写真を自律的イメージとしてではなく、メディアシステム内の記号単位として扱う。

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コンセプチュアルアートフランス
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212FR
1990
LUC DELAHAYE · 1962–
Photographer

ルック・ドラエー

Luc Delahaye
フランス · 1962– · 1990–2000s

ルック・ドラエー(1962年フランス生まれ)は、フォトジャーナリストとして出発し、後に戦争・政治・歴史的危機を主題とした大判ミュージアム写真の制作へと移行した写真家。フォトジャーナリズムから現代アート写真への移行をめぐる議論の中心的存在。

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コンセプチュアルアート
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218FR
1990
CHARLES FRÉGER · 1975–
Photographer

シャルル・フレジェ

Charles Fréger
フランス · 1975– · 1990–2000s

シャルル・フレジェ(1975年フランス生まれ)は、制服・儀礼・仮装・集合的アイデンティティをテーマとした連続肖像プロジェクトで知られる写真家。類型論的な反復によって、コスチュームと役割が身体をいかに組織するかを可視化する。

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タイポロジー写真
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239FR
PHILIPPETERRIER-HERMANN
PHILIPPE TERRIER-HERMANN · 1970–
Photographer

フィリップ・テリエ=エルマン

Philippe Terrier-Hermann
フランス · 1970– · 1990–2000s

フィリップ・テリエ=エルマン(1970年フランス生まれ)は、写真・映画・映像・インスタレーションを横断するアーティスト。映画的なフィクションが写真的イメージをいかに構造化するかを問い、演出・俳優・映画の文法を通じて主体性が視覚文化によっていかに書き込まれるかを探る。

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コンセプチュアルアート
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本文執筆 — AI

構成・編集 — 写真の座標 管理人

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